栽培漁業センターだより

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◆～ヒラメ種苗の中間育成を開始～
私たちは海を豊かにするため、稚魚を放流する事業を行っています。今年度も4月20日からヒラメ種苗(体長3.5cm、重さ0.5g)10万尾を育て始めました。この小さくて可愛いヒラメ種苗は、山口市秋穂にある山口県栽培漁業公社から輸送トラックで運ばれて当センターにやってきました。
ヒラメは日本各地で広く分布しており、外海全域や瀬戸内海でも漁獲されています。稚魚期には、河口域周辺の砂質域に分布し、成長して大きくなるにつれて、深い所へ移動して生活をします。
ヒラメがふ化したときは体長2mmほどで両眼が上ではなく、普通の魚のように左右にあります。その後大きさが1cmくらいになると、右目が移動し始め、海底におりて砂泥に横たわります。2cmくらいになると右目が完全に左に移り、ここで皆さんがイメージされるヒラメの姿になります。成長につれて体が変化していくのは驚きですね。
当センターにやってきたヒラメ種苗は、陸上100トン水槽×2基を使って、愛情をもって効率よく育てることを意識しています。特に餌は、残さない量の腹八分目くらいの量を与えます。残すと水槽環境が悪化し、掃除が大変です。最近は与える餌も高騰しており、コスト削減も重要な業務です。
今から約40日間、放流サイズの7cmを目指して育てていきます。

問合せ：(公社)山口県光・熊毛地区栽培漁業協会
【電話】62-6030【FAX】62-6033