上関町長 西 哲夫
明けましておめでとうございます。
皆様お健やかに新年をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
昨年は、町行政に格別のご理解ご支援をいただき、ありがとうございました。本年もより一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
令和6年は、元日に能登半島地震、2日には羽田空港での飛行機事故、3日は北九州市での大規模火災など、年明け早々に悲惨な出来事が発生しました。また、宮崎県と東北での地震、9月は能登半島で豪雨災害による甚大な被害が発生しました。近年は、いつどこで災害が発生するか予測がつかない事態になっています。
町としてもインフラ整備を進めるともに、災害時の対応に万全を期す施策の強化を進めていますが、住民の皆様にも災害時の避難等の確認をお願いします。
また、昨年は例を見ない猛暑日で熱中症になられた方も多く、農業・漁業にも多大な影響を及ぼし、観測史上最多となる高温や猛暑日の日数を更新するなど、気候変動が進んでいるように思われます。
上関町においては、大きな災害はございませんが、少子高齢化、人口減少、マンパワー不足、産業の衰退、財政の硬直化など、将来に不安を抱く状態は依然解消できず、町の存続と住民皆様が安心して暮らせる町づくりに取り組んではいますが、改善の即効策が見当たらないのが現状です。
そこで私は、一昨年8月に議会のご意見も伺い「使用済み核燃料中間貯蔵施設調査検討」を受け入れる判断をしました。昨年4月から始まった現地でのボーリング調査は11月に終了しております。調査結果を受け適地となれば、上関町に「使用済み核燃料中間貯蔵施設建設」を受け入れるか否か、住民の皆様のお考え、議会の意向を尊重し対応していく考えです。
「町の主役は、住民皆様です」
人口減少、少子化が進み、上関小学校も昨年から複式対象学年が現実となり、複式を回避するため町が教師を雇用し対応しています。地区の祭りや行事もマンパワー不足で継続できない事態にもなってきました。
町の医療体制、交通機関などの改善策にも取り組む必要がきています。若い人に住んでいただき、お子様からお年寄りが安心して暮らせる「持続可能な上関町」を次世代に引き継ぐことが私に課せられた使命と思っています。
町長に就任し2年が経過しましたが、皆様のご要望、ご期待に応えられていないことも多々あると承知しています。
今年は「第6次上関町総合計画」策定の年で、今後5年間の町の施策をお示しすることになります。新年を迎え「心新たに町勢発展」に取り組んでまいりますので、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様に幸多き年となりますようご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。
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