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奇祭 稲穂祭「きつねの嫁入り」 完全復活

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山口県下松市

昨年は規模を縮小しながらも3年ぶりに開催された稲穂祭。今年は、従来通りの規模に戻し、さらに多くの人出で賑わいました。

◆稲穂祭ときつねの嫁入り
享保9年(1724年)、花岡にある法静寺の住職が数珠をなくし困っていると、その晩、住職の枕元に夫婦の白キツネが現れます。白キツネは「私たちは森で死んでいる白キツネです。数珠を届ける代わりに私たちを人と同じように引き取ってください。そうすれば、人々を災難から守ります」と伝えます。目を覚ました住職の枕元には、数珠があり、すぐに白キツネの遺体を引き取って人間同様に手厚く葬り、供養しました。
このいわれから、秋の実りに感謝する稲穂祭の中で、白キツネ夫婦を中心とした嫁入り行列や神輿、山車などの総勢500人が練り歩く御神幸による「きつねの嫁入り」が昭和25年(1950年)に始まりました。

◆祭りのあと
奇祭といわれる祭りの独自性や珍しさから県外からも多くの人が訪れ、下松を代表する観光イベントとして定着しています。また、人との交流を通じた地域の活性化にも重要な役割を果たしており、未来へ残したい伝統行事です。
良縁をもたらすといわれる「きつねの嫁入り」は、手伝う人、参加する人、見る人、携わる全ての人の想いや縁を結び、そこにはたくさんの笑顔があります。
来年もこの場所に大きな歓声と笑顔あふれる光景が思い浮かびます。

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