~自分らしさを誇りに思える社会をめざして~
「くまさん」は、小学2・3年生の教科書にも掲載されていました。言葉も分かりやすく、リズムも軽快です。ぜひ、声に出して読んでみてください。
まど・みちおさんは、徳山町(現周南市)出身。團伊玖磨さんが曲をつけた「ぞうさん」は、耳にしたことがあるでしょう。84歳で日本人初の国際アンデルセン賞作家賞を受賞。晩年まで詩を作り続け、104歳で亡くなりました。
冬眠から覚めたばかりで夢うつつの「くまさん」。「たんぽぽ」(他者)は分かるのですが、自分のことは分かりません。他者のことはよく見えるのに、自分のことは見えにくいというのは、ふと我が身を振り返らせます。
川に映る「いいかお」を見て自分が分かる「くまさん」の姿にほほ笑みながら、ふと考えます。
私を映す鏡はどこにあるのだろうか。
それは、家族や仲間といるときに、あるいは仕事の中に、社会と関係するときに、自然の中にいるときに…。私は、私の外にある「もの・こと」との関係性の中で自分が分かるのでしょう。
「くまさん」は、自分がくまであることに「よかったな」と安心します。私たちも、「私でよかったな」と言える他者との関係性をつくりたいものです。
※「くまさん」の詩は本紙をご覧ください。
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