令和6年能登半島地震から8カ月。8月8日には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発表。今こそ備えを!
1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震では、299人(7月30日現在・災害関連死含む)の尊い命が犠牲となりました。今なお、多くの人が避難生活を余儀なくされ、災害関連死も増加しています。
市では、2月下旬から3月上旬の間に2回計4人の職員を被災地に派遣しました。
被災地の状況や活動を一部紹介します。
▽被災地の状況・活動内容
市職員の派遣先は、観光地の朝市通りが大火に見舞われた輪島市と5,000棟以上の建物が被災した能登町。
輪島市では、1日約60件の住家被害認定調査業務などにあたり、能登町では、在宅被災者の健康支援や避難所の衛生管理業務を担いました。
派遣後の帰任報告会では、活動内容の説明のほか、派遣当時の家屋や道路、水道の復旧が進んでいない状況や受け入れ先の自治体職員が疲弊している様子が語られました。
また、現場が混乱する中での対応への苦慮や、被災者との意思疎通の難しさなどもあったといいます。
こうした過酷な状況の中でも、手作りによる温かい食事の提供や他自治体の派遣職員との交流、被災者からの感謝の言葉など、励まされる場面も多かったようです。
災害発生時は、「自助」「共助」が大変重要です。被災地に派遣した職員4人も口をそろえてその大切さを訴えます。
被災地に思いを巡らせ、いつ発生するか分からない地震や本格的な台風シーズンに備え、自分たちが今できることを始めてみませんか。
◆日頃からできること
▽自助
・備蓄品や非常持出品の準備
・防災気象情報の活用
・情報伝達手段の複数確保
・シェイクアウト訓練(※)の実施
・家具の安全対策(転倒防止金具などの活用)
・建物の耐震診断・改修の補助制度の活用
(問い合わせ:住宅建築課【電話】45-1851)
※シェイクアウト訓練…地震の際の安全確保行動1-2-3で「まず低く」「頭を守り」「動かない」を身につける訓練です。
▽共助
・地域での訓練実施のほか、避難経路や支援が必要な人の存在を確認しておきましょう。
・自主防災組織を結成し、活動しましょう。
自主防災組織は、「自分たちの地域は自分たちで守る」という考えに基づき、住民が自主的に結成し、災害による被害を予防、軽減するために活動します。
自主防災組織や新たに立ち上げを検討している自治会などの要請に応じて、スキルとノウハウを備えた自主防災アドバイザーを派遣します。研修・訓練などへの協力をはじめ、活動に対する悩みや疑問を解決するためのさまざまなアドバイスを行っています。
◆自主防災組織を支援します
▽助成制度
▽災害備蓄品(食料)交付制度
市が備蓄している食料の一部を配布します。
※分散備蓄やローリングストック(循環備蓄)の推進、啓発を兼ねた制度です。
▽コミュニティ助成事業の活用
自治総合センターが実施する宝くじの社会貢献広報事業により宝くじ助成金を受け、昭和町自主防災会が防災資機材を整備しました。市内の自主防災組織に貸し出すことができます。
・ガス発電機、照明器具、車イス、屋外テント、コードリール
問い合わせ:防災危機管理課(3階(3)番窓口)
【電話】45-1832
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