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自治体の皆さまへ

今、歌を通して伝えたいこと~一人ひとりの生命の輝きを見つめて~

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山口県下松市

下松市「人権」を考えるつどいより
11月11日、一人一人の人権意識を高め、明るく住みよい地域社会をつくるために「下松市『人権』を考えるつどい」を開催しました。

◆講師
木山 裕策(きやま ゆうさく)さん
36才の時に甲状腺がんが発覚。医師から「声が出せなくなるかもしれない」と言われたことをきっかけに歌手を目指す。2008年、オリジナルソングでデビューできるオーディション番組に合格。家族をテーマにした「home」でメジャーデビュー。現在、歌手活動をしながら全国各地で講演活動をしている。

◆講演(概要)
「人生、とんでもない(不条理な)ことがある。それをどう受け止め、どう前向きな力に変えていくか。私の話が、皆さんの明るい一歩を踏み出せるヒントになればうれしい」

○脚本家の夢と挫折
木山さんには二つの夢がありました。脚本家と歌手です。
大学卒業後、脚本家の夢を追います。4年間、働きながらスクールに通い、脚本を応募し続けますが、日の目を見ることはありませんでした。
叶わない夢に自信を失いかけ、働くことに没頭。順調にキャリアアップしていった36歳の時、甲状腺がんが見つかります。担当医から、手術により「声が出なくなるかもしれません」と告げられ、失意のどん底に落ちた時に決意します。
「大好きな歌も失ってしまうのか。声が残ったら、歌のために何でもする」

○歌手の夢と挫折
幸いにも声を失わずに済み、歌手にチャレンジします。
38歳の時、オーディション番組に出演し、審査を通過。作曲家・音楽プロデューサーの多た胡ご邦夫さんとタッグを組み、『home』でメジャーデビューを目指します。
運命の最終プレゼンで挙がったのは「ゴメンネ」札。家族の前で再び挫折し、父の努力を知る子どもたちは涙を流します。

○リベンジチャンスとメジャーデビュー
判定が完全に「ゴメンネ」ではないと判断した多胡さんの尽力により、異例のリベンジチャンスを得ます。失敗への恐怖から、家族とその場を共有することをためらった木山さんに多胡さんは言います。
「勝つ姿を見せるのではない。負ける姿とその後の姿を見せるべきだ。あきらめの悪い大人の姿を見せたい。失敗は多いほど人に優しくなれるし、成功の確率も上がる」
木山さんは、家族が見守る中、「よろしく」札をものにします。
そして、『home』でメジャーデビューを果たしました。

失敗してもいい。その時は少し休んで、再び歩くことで、これまでの失敗が生きてきます。人生が楽しくなってきます。とんでもない(不条理な)ことが起こっても、頑張っているとさまざまな縁ができます。

木山さんは、優しい笑顔で呼びかけます。
「自分の人生をキラキラさせていきましょう」

▽ミニコンサート
「縦の糸はあなた横の糸は私/織りなす布はいつか誰かを暖めるかもしれない」
木山さんと観衆の織りなす「布」は、暖かく会場を包みました。
♪翼をください
♪涙そうそう
♪世界に一つだけの花
♪home♪愛は勝つ
♪糸(アンコール曲)

問い合わせ:生涯学習振興課
【電話】45-1871

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