下松市長 国井 益雄
新年あけましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、健やかな新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
さて、私は、昨年4月に3期目のご信任をいただき、「暮らしの安全安心」「産官民による魅力の創出」を最大のテーマとして、喫緊の課題である人口減少・少子化の克服とともに、「子どもを大事にするまち」「若者が元気で活気のあるまち」「高齢者が健康で暮らせるまち」を実現するため、新たな気持ちで市政運営に努めております。
昨年、本市は市制施行85周年の節目の年を迎え、「古(いにしえ)から今へともに創る未来を」をキャッチフレーズに約5万人が来場した「道路を走る鉄道車両見学プロジェクト」をはじめ、さまざまな記念事業を展開したところです。また、市内8会場で開催した「市長と地域でトーク」では、多くの市民の皆様と対話し、地域の課題を共有することができました。私は、貴重なご意見やご提案をいただく中で、市民協働による地域力向上に向けたまちづくりを進める決意を新たにしたところです。「暮らしの安全安心」では、防災・減災対策を重要な柱に、昨年の能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報などを教訓として、新たな移動系通信機器の導入や米川地域づくり拠点施設の整備を進めるとともに、市民協働による防災訓練や市内小中学校を対象とした「防災教育プログラム」を実施するなど、ハード・ソフト両面から取り組みました。引き続き、「逃げ遅れゼロ」に向け、防災意識の醸成を図り、自助・共助による地域防災力の向上に努めてまいります。また、エネルギー・食料品価格などの物価高騰への対応として、省エネ家電買替支援補助やプレミアムチケット販売など、市民生活の安定と地域経済の好循環に向けた支援を実施しました。
「子どもを大事にするまち」では、「待機児童ゼロ」を目指し、公集児童の家の増設や認定こども園移行支援、子どもの相談体制整備、学校施設の長寿命化、ICT教育環境整備など、子どもたちの健やかな成長に向け、より良い環境づくりを進めました。また、高校生年代までの子ども医療費助成拡充や第2子以降の保育料無償化など、子育て家庭の経済的支援を図ったところです。引き続き、全ての子ども、子育て世帯を切れ目なく支援する体制の充実・強化に努めてまいります。
「高齢者が健康に暮らせるまち」では、買い物や通院などの移動手段を充実させるため、新たに「高齢者タクシー利用助成事業」を開始するとともに、地域福祉拠点施設を整備し、高齢者を中心とした健康づくりの支援に取り組んでまいります。次に、「産官民による魅力の創出」では、豊井地区まちづくり整備事業の加速化に併せ、新たに東海岸通りの産業団地整備事業に着手するとともに、ものづくり産業への女性進出や若者定住に向けた雇用促進など「人口減少対策集中強化プラン」に基づく施策を展開し、地域間バランスの是正と「若者が元気で活気のあるまち」の実現に向け、集中的に取り組んでおります。本年は、半導体企業の工場増設やインクルーシブ遊具を配置した恋ヶ浜緑地公園の再整備が完了し、さらなる地域活性化に期待しているところです。
また、観光案内所リニューアルオープンを契機として、国民宿舎大城、ひらめきパーク笠戸島などの観光資源を活用した交流人口の拡大、JR下松駅周辺の活力再生を進めるとともに、天王森古墳から出土した学術的価値の高い埴輪群をはじめ、公式マスコットキャラクター「くだまる」や本市が有する地域資源を総動員しながら官民協働による魅力あるまちづくりを創出してまいります。
引き続き、「市民力」「地域力」「産業力」を結集した「オール下松」で将来都市像である「都市と自然のバランスのとれた住みよさ日本一の星ふるまち」の実現に向け、全力で取り組んでまいりますので、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
新しい年が、皆様にとりまして、健康で笑顔あふれる素晴らしい年になりますことを祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
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