●末武中学校
末武中学校では、1年生全員に実施したアンケートの調査結果から、主題として決定した「全世代が安心・安全で楽しく誇れる街にしたい」を「安心・安全な街」、「誇れる街」、「楽しい街」の3項目に分類。
「安心・安全な街」では、ごみ拾いボランティアやバリアフリー住宅、学校のWi-Fi環境整備、「誇れる街」では、古墳・埴輪の活用やグッズの作成、「楽しい街」では、海や山などの自然を生かした体験型アクティビティの充実のほか、季節に応じた写真映えスポットの設置などの提案がありました。
「全世代」をキーワードにすることで、下松がさらに住みやすくなると提唱します。
●下松中学校
下松中学校は、住みよさランキングの高さや水道料金の安さ、豊かな自然など、今の下松を評価しつつも、不足するものとして「活気」と説明します。駅周辺の寂しさや高齢者にとって住みよいのかという点に疑問を投げかけ、「福祉の充実」、「イベントの開催」の2項目を提案。
「福祉の充実」では、交流の場や情報弱者といった課題を解決するため、学校でのIT教室の開催やコミュニティバスの運行を挙げます。また、「イベントの開催」では、牛骨ラーメンや笠戸ひらめ、伝統文化を取り入れた「まるごと下松フェスタ」を開催することで、大好きな下松を活気あるまちにしたいと訴えました。
●久保中学校
久保中学校は、校内アンケートの調査結果から、下松の「好きなところ」の上位に挙がった「人情・人のつながり」に着目します。昨今、誹謗中傷が問題となっているインターネットでの人権に焦点を当て、「久保中学校インターネット人権宣言」を策定。その上で、大人になっても住み続けたいまちにするためには、「心やさしいまち」が大切であるとの仮説を立て、学級会や生徒総会で話し合います。
その結果、日常生活での会釈やあいさつ運動として「下松しぐさ」の実践、「心のつながり」を育むイベントとして「校区対抗応援合戦」を提案し、思いやりのあるまちづくりが必要と発表しました。
◆持続可能なまちづくりに向けて
このプレゼンテーションは、将来を担う子どもたちにまちづくりを考えるきっかけにしてもらおうと企画したものです。11月2日の市制施行85周年記念式典の際に発表する予定でしたが、大雨警報により延期となり、スターピア大ホールでの発表ではなくなったものの、国井市長らに直接想いを伝える場として開催。
3校とも、数カ月かけて市の現状を分析しながら、下松の良さや課題を洗い出し、中学生ならではの発想でアイデアを発表。単なる要望ではなく、自分たちができることを考え、どうすれば下松がもっといいまちになるのかを真剣に考えていることが伝わってきました。
若い世代がまちづくりを自分たちのこととして受け止め、主体的に行動することが持続可能なまちの礎となります。
問い合わせ:企画政策課
【電話】45-1804
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