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しもまちキラリ

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山口県下関市

■しものせき観光おもてなし隊(しものせき観光キャンペーン実行委員会)
カモンワーフ海側ステージで、観光客がふと足を止める。その視線の先には、宮本武蔵と佐々木小次郎に扮した演者の姿がありました。臨場感あふれる決闘劇を繰り広げ、観光客を湧かす、彼らは一体何者なのか。

●下関の観光を支える市民有志のおもてなし
◇下関への熱い想いの賜物
NHK大河ドラマ「武蔵MUSASHI(2003年)」の放送を機に、市は巌流島を整備し、定期船を就航させました。これに合わせて、下関の歴史を全国へアピールし、巌流島に上陸する観光客へのおもてなしのために「観光寸劇」を演じる市民有志を募りました。熱い想いを持った多くの応募者。その中から、選考オーディションを通過した14人が決まり、この活動がスタートしました。
1年限りの活動…。そのはずでしたが、観光客に大変好評だったことや隊員の皆さんの協力があったこともあり、現在まで20年以上、観光寸劇は続いています。今では源平合戦から明治維新まで、日本の歴史の節目に登場する下関をモチーフとした6演目を市内各所で上演し、観光客を魅了しています。
初代隊員の大西猛さんは「皆さんのほとんどが演技経験はゼロの素人でしたが『下関の観光に携わりたい』という想いがありました。私はこの活動をきっかけに、下関の祭りやPR・観光イベントに参加させてもらっています。家と職場の往復だけでは味わうことができない経験が得られ、多くの方との交流を楽しんでいます」と話します。

◇おもてなしの最前線
同じく、初代隊員の宮本真一さんに演技について伺います。「決闘の動きよりも、立ち姿等で魅せることの方が難しいです。例えば、演出家の演技指導で、観客の目を惹くよう体を固定したまま視線をゆっくり送る動作があります。本番はこの動作の出来次第で、観光客が演技に魅入るか飽きるかが決まってしまいます。初めの頃は、その意味が上手く理解できませんでしたが、長年本番を繰り返していくうちに、理解できるようになりました。今では自分の魅せ方も出せるようになり『観光客に素通りされない、足を止めるような演技をしないといけない』と考えるようになりました」
上演時間10分の間に、観光客から歓声や声援が上がったり、しんと静まり返ったりします。上演後は記念撮影会が行われ、観光客は歴史をより近くで感じられます。隊員の皆さんは観光客に「下関に来て良かった」と思ってもらえるように積極的にコミュニケーションを取り、下関市民の代表として、最前線でおもてなしを実践しています。
宮本さんは「下関市民の皆さんにこの活動を知っていただきたいです。そして市民の皆さんから市外の方々に情報発信をしていただけたら、下関のPRになるのでうれしいです」と話します。
(写真)隊員同士で談笑しながらの着付け

●仲間を募集中
演技経験は必要ありません。
新規加入メンバーも活動中です♪

問合先:しものせき観光キャンペーン実行委員会
(【電話】227-3305)

●歴史体感☆海峡ミニシアター
武蔵・小次郎「海中の決闘巌流島」
▽上演情報
日時:11月3日~26日土・日曜日、祝日 11時30分、13時、14時(各10分程度)
休館日:11月5日(日曜日)
場所:カモンワーフ海側ステージ
(QRコード)PR動画

(写真)手に汗握る決闘
秋季の上演前の初練習。
インバウンド観光客にも楽しんでもらうため、英語版ナレーションが採用されています。
(写真)小次郎、敗れる
静と動の魅せる演技。
観客に「どう見られているか」を常に意識しています。

※QRコード・写真は本紙をご覧ください。

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