このページは、小・中学生、高校生を対象に市内で働く人・職業を紹介しています。先輩たちのメッセージを参考に、未来の自分を探してみませんか。
■機械加工 HIBIKI 菅朝瑛さん
千葉県出身 下関市在住歴1年
◇どんな仕事をしているの?
金属やプラスチックなどを削って、設計図通りの形に加工する仕事をしています。
今は、丸い形のものが多いロケットの部品加工に適している「旋盤加工」という技術の習得に力を入れています。
◇仕事のやりがい
機械加工のゴールは、設計図通りに加工すること。ゴールまでの道筋は自由です。
使う道具や削る順番など、ゴールまでの道筋を考えるのが、この仕事の面白いところだと思います。自分で考えて、設計図通りのものができたときは、とてもうれしいです。
◇きっかけは?
スター・ウォーズが大好きで、小学校の頃から1日に何十回も見ていました。
映画に出てくる、子どもの夢が詰まったロボットや乗り物に憧れて、宇宙やロケットの部品を開発する仕事をしたいと思うようになりました。
●髪の毛の20分の1の世界
菅さんがモニターを操作すると、大きな旋盤が回り始めました。回転させた材料に、固定した工具を当てることで、設計図通りに削っていきます。
許される誤差は、たったの0.005ミリメートル。髪の毛の20分の1ほどの幅しか許されない、とても繊細な作業です。材料によって、加工の仕方はさまざま。うまくいかないこともよくあるそうです。
「まずは王道を進んでみて、だめなら発想を90度変える。それでもだめなら180度変えてみる。これくらい変えたら、だいたいたどり着きます」
●ものづくりの道を目指す君へ
「先生たちから教わる正解の他にも、別の正解があるかもしれません。いろんな視点に立って、自分で考えて行動できるといいですね」
日本が世界に誇る、ものづくりの技術。
「機械加工の技術が生きる半導体製造や航空宇宙分野。どちらも、日本を支えていく産業です。ものづくりで、一緒に世界で戦いませんか?」
(写真)設計図通りにできているか、寸法を測って確かめます。
※写真は本紙をご覧ください。
取材協力:株式会社ひびき精機
(【電話】288-2208)
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