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しもまちキラリ

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山口県下関市

■吉母公民館
社会・教育活動を行う施設の中で、特に工夫をこらし、地域住民の学習に大きく貢献しているとして、文部科学省から第75回優良公民館表彰を受けました。
吉母地域の力の源は。

●想いは地域にあるその想いを形に
◇本州最西端の公民館で女性館長が初めて誕生
橋本京子さんは、新しい発見や学びを与えてくれる、居心地の良い場所として、吉母地域に魅せられた一人です。
令和4年度まで、橋本さんは吉母公民館長としてイベントを企画・運営し、見事、表彰を受けるに至った立役者。そんな橋本さんに着任時のエピソードを尋ねました。
「最初は『女性で地元民ではないあなたに何ができるの?』という雰囲気でした。その上、初仕事では私がけがをしてて…幸先が悪かったです。他には公民館だよりを作っても、ある地域の方から『公民館だよりなんて誰も見やぁせん』と言われましたね」

◇強くなる、つながり
公民館だよりを見ない方に、地域のことをどう伝えるか、橋本さんが出した答えの一つが、報道関係者等へ取材依頼することでした。地域での取り組みが放送された結果、地域内外から「テレビで見たよ」と言われることもしばしば。また、地域行事にも積極的に参加し「私はこういう者です」とお伝えしながら、少しずつ地域の方々とのつながりを感じたそうです。
橋本さんが最も印象に残っているのはご当地かるたの作成でした。「地域の方々が『地域を良くしたい、子どもたちに伝えたい!』という想いを強く感じたんです。地域の皆さんの想いは一緒。その想いを形にして何かのお役に立ちたい『楽しいね、ありがとうね』と言われることが、私の喜びでした」

◇元館長×アカレンジャー
「吉母地域には、いろんな特技を持ったゴレンジャーがいるんです(笑)。これができるよ、あれができるよ、とちょっとずつ力を出し合って進めていただいています。吉見地区まちづくり協議会吉母部会長の清田さんはアカレンジャーなんです。私が企画での不安事を相談すると『俺が責任取る、やれ』って言ってくださいます」と橋本さん。
そんな頼もしい存在の清田さんが、当時を振り返ります。「彼女は最初不安だったと思います。一人でいろんなことをしないといけない。でも彼女は活発で、情報発信とかいろいろなことをしてくれたおかげで、私を通さなくても地域の人が公民館に寄ってくれます。そうやって、地域と公民館との触れ合いができたんです。彼女は地域の想いを形にして、知恵やアイデアを私に出してくれて、信頼しています。それに、地域の皆さんがせっかくやる気になっても、手続き等のために実施まで数カ月かかる…それじゃ何もできんでしょ!誰が責任を取るのか!?私しかいないじゃないですか!もちろん無茶はしませんよ。地域ですることですから、まず取り組みましょうよと。悪かったら後から直せばいいんですよ。吉母地域には頼りになる人がたくさんいるんですから」

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