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美術館 歴史博物館 共同企画展 菊舎

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山口県下関市

旅と友を愛したひと
―旅編・ふるさと編―

2024年6月7日(金曜日)から
美術館 7月15日(月曜日)
歴史博物館 7月21日(日曜日)

■旅する女流文人 田上菊舎
街道や宿場が整備され、多くの人々が旅を楽しんだ江戸時代。その中でもひときわ輝きを放つのが、田上菊舎です。
菊舎は、現在の下関市豊北町田耕の出身。若くして夫を亡くすと、風雅の道に生きることを決意し、俳諧修行の旅に出ます。全国各地の文人たちと交流する中で、菊舎は、俳諧の他にもさまざまな文芸を身に付け、数多くの作品を残しました。諸芸を磨きつつ菊舎が旅した距離は、2万2,000キロに及ぶともいわれます。晩年の菊舎は、家族が住む長府に落ち着き、亡くなるまで創作活動に励みました。
美術館と歴史博物館の共同で開催する本企画展では、市内の個人所蔵家のコレクションを通じて、旅をこよなく愛し、探究心の赴くままに学び続けた菊舎の魅力を紹介します。

(写真)「月花に」句自画賛 弾琴図 美術館展示
宝暦3年(1753年)から文政9年(1826年)
※写真は本紙参照

―旅編―
菊舎は江戸時代で最も旅した女性といわれています。北は松島から南は阿蘇や長崎まで、40年余りにわたる旅の中で、菊舎はその土地の風土や人々との交友を俳画のかたちで表現していきます。
美術館では各地で制作された約60点を展示します。

会場:美術館
美術館 担当学芸員 関根佳織

―ふるさと編―
旅に明け暮れる菊舎の支えとなったのが、両親をはじめとするふるさとの人々の存在です。また、晩年の菊舎は、家族の住む長府に落ち着いて創作に励みました。
歴史博物館では、ふるさととのつながりを中心に菊舎の作品を展示します。

会場:歴史博物館
歴史博物館 担当学芸員 松田和也

▽岡 昌子 さん
1997年、田上菊舎の文台を継承し、一字庵11世となる。
現在、菊舎顕彰会顧問を勤め、研究・出版・俳句普及など田上菊舎顕彰のための活動に携わっている。

このたび、美術館と歴史博物館で田上菊舎の企画展が同時開催され、多くの市民の皆さまに菊舎を知っていただける機会がありますことを大変うれしく思います。
菊舎が生誕した豊北町田耕(当時の長門国)は、俳諧が盛んで、文学が醸し出される土壌がありました。そんな環境の中で菊舎は、教養を身に付け、命のはかなさを知り、自身の命を見つめる…そういう深い心と目をもって、次第に文化的な才能を開花させました。
皆さまに、企画展を巡っていただき、ぜひ、下関にゆかりのある菊舎の素晴らしさに触れていただきたいです。

(写真)市内の小・中学校や図書館などに無料配布しています。
菊舎研究会(編著)

(写真)背景
左:「磨く晴や」句 自画賛 干満二島図
右:「かほり流す」句 自画賛 鳥居と菊図
※資料はすべて個人蔵
※写真は本紙参照

■同時開催
菊舎顕彰会主催「菊舎・東海道五十余駅画賛今昔」

期間:6月7日~16日 9時~16時30分
※初日は13時から、最終日は15時まで
場所:長府庭園
内容:「菊舎・東海道五十余駅画賛」と画賛の場所のスナップ写真を並べて展示。旧東海道の雰囲気を色濃く残す宿場がある一方、すっかり様変わりしてしまった場所もあります。その変わりざまをご覧ください。
料金:入園料 ※観覧は無料

(日本地図)
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東海道五十三次をゆく
(写真)東海道五十余駅画賛下絵 美術館展示

生誕地田耕へ
(写真)「錦着るや」句書  歴史博物館展示

杜甫「飲中八仙」のオマージュ作品
(写真)飲中八仙戯画 美術館展示

晩年でも衰えない好奇心
(写真)「しらべ清し」句自画賛 松と鼓図 歴史博物館展示

※写真は本紙参照

▽関連催事
・企画展関連講座

(1)菊舎入門
日時:6月19・23日 10時30分~11時30分
講師:松田和也(学芸員)
定員:各35人(要予約)
内容:田上菊舎の生涯を紹介します。

(2)菊舎が生きた時代
日時:7月3・7日 10時30分~11時30分
講師:関根佳織(学芸員) 定各35人(要予約)
内容:田上菊舎と同時代の絵師の作品を紹介します。

共通事項・場所:歴史博物館
共通事項・参加費など:300円(資料代)
共通事項・申込方法:6月7日(金曜日)9時30分から、直接か電話で歴史博物館へ。

問合せ:歴史博物館
【電話】241-1080

・ギャラリートーク
日時・場所:6月12・15日 ※要観覧料
▽歴史博物館…10時30分~11時10分
▽美術館…13時30分~14時10分

・俳句相撲選手権 美術館場所
日時:6月30日(日曜日)13時~16時
場所:美術館
内容:市内の小学4年生~6年生から募集した俳句のうち、菊舎顕彰会での予選を通過した24作品で俳句相撲を行います。
相撲の勝敗は、会場にお越しいただいた観覧者が上げたうちわの数で決します。ぜひご来場ください。

【歴史博物館】
■開館時間:9時30分~17時 ※入館は16時30分まで
■休館日:月曜日(7月15日は開館し、翌日16日は休館)
■観覧料:一般210円、大学生等100円

問合せ:歴史博物館
【電話】241-1080

【美術館】
■開館時間:9時30分~17時 ※入館は16時30分まで
■休館日:月曜日(7月15日は開館)
■観覧料:一般500円、大学生400円

問合せ:美術館
【電話】245-4131

主催:美術館・歴史博物館
協力:菊舎顕彰会

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