■一瞬を切り取る写真の妙
第21回周南市美術展2023 市美展大賞受賞
池田隆夫(いけだたかお)さん
「大賞を受賞したという連絡を受けたときは、うれしさと同時に驚きを感じました」と受賞の瞬間を語るのは、市美術展で市美展大賞を受賞した池田隆夫さんです。市内の写真サークルに所属する池田さんは、令和元年から市美術展に応募を始め、3回目の応募となる今年、見事大賞を受賞されました。
「県内のさまざまなお祭りを撮影したことから写真撮影を始め、10年になります。最近はコロナ禍でイベントが中止になったことから、鳥を被写体に選びました」と言う池田さん。大賞を受賞した「愛の巣」は、巣で卵を温めているダイサギが立ち上がり、羽を伸ばした瞬間を撮影した作品で、2時間もの間、シャッターチャンスを待って撮影したと語ります。
ダイサギの目元が婚姻色で青く染まっている様子や、羽の1本1本の様子がはっきりと写真に表れており、視線を吸い寄せるような輝きがあると評され、応募作品全260点の中から、見事大賞に選ばれました。
「お祭りもまた開催されるようになると思います。これからも鳥やお祭りの様子を、撮影していきたいです」と、今後の思いを語る池田さんでした。
(※受賞作品は本紙をご覧ください。)
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