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自治体の皆さまへ

就任あいさつ 周南市長 藤井 律子

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山口県周南市

■市民と企業と市役所「信頼のトライアングル」で築くまちの未来

このたびの選挙で周南市長に再任されました。
市民の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

若葉の薫りをまとう心地よい風の季節となりました。市民の皆さまにおかれましては、健やかに初夏をお迎えのことと拝察いたします。

▽パーパス(存在意義)を掲げる市役所
私の市政運営の根本は「市民に寄り添い、分かり合える市政の実現」です。その前提は「市役所が何を考え、何をめざしているか」を、市民の皆さまにきちんとお伝えすることだと考えています。
そこで昨年「市役所は何のためにあり、職員は何のために働くのか」を、パーパスとして掲げました。「2050年を乗り越えられる周南市になる」をパーパスとし、めざすまちの姿を「品格と誇りのある住みたくなるまち、未来が生まれるまち」と規定したところです。これからの4年間、本市の考え方や施策が、全てこれらに基づくことをさらに明瞭にして、市政運営に努めてまいります。

▽市民・企業・市役所の新たな関係
現代は、脱炭素・SDGs(エスディージーズ)の推進、人口減少、AIの広がりなど、数年前には全く想定し得なかった内容で急激に変化しています。この現実は自治体への影響も大きく、地域社会を構成する市民と企業と市役所という3主体の関係を、改めて見直すことが必要となりました。

時代は、例えば市民は生活スタイルで、企業は生産活動で、市役所は施策で、持続可能という共通の目標に対して、それぞれの立場で不断の努力をすることを求めています。そして互いの努力を認め合い連携を密にすることで、新たな地域の力が育まれることも示唆しています。私は3主体の前向きで強力な結びつきを「信頼のトライアングル」と呼び、市政運営の基盤としてまいりたいと考えています。

▽3主体のひとつとして
3主体は変わることも促されています。市民は地域社会の存続を何よりとし、次の世代を慮(おもんばか)る姿勢が問われ、企業や事業所は「なぜ我社は社会に存在するのか」という存在意義を哲学とした経営に迫られています。そして市役所はパーパスの誠実な実践を求められています。

本市における3主体の結びつきの強さは、すでに新型コロナウイルス感染症対策で実証されたところです。徹底した感染症対策に対し、市民も企業・事業所も市役所も、お互いの立場を認め合い、助け合い、労い感謝するという新たな関係を芽生えさせました。

以来私は、この結びつきは人口減少問題にも必ず役立つと考えてきました。未曾有の困難を乗り越えた経験を基に、3主体の努力を結びつけて人口減少に挑んでいこう、そのためには市役所がさらに「信頼」されるよう努力を積まなければならない、との決意に至りました。

市民に寄り添う市役所として、また「信頼のトライアングル」の1主体として、職員一同と心を合わせてこれからの市政運営に取り組んでまいります。
2期目の就任にあたり、謹んでここにお誓いいたします。
どうぞ引き続き、市民の皆様の温かいご理解とご鞭撻をお願い申し上げます。

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