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自治体の皆さまへ

令和6年 新年のあいさつ

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山口県周南市

■市長 藤井律子
新年あけましておめでとうございます。

市民の皆さまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年が健やかで幸多き、夢叶う一年となりますよう心からお祈り申し上げます。

▽正月の こどもになりて みたきかな(一茶)
たこ揚げ・羽根突き、福笑いにこま回し、お正月を遊ぶ子どもたちの姿を一茶翁はこう詠みました。江戸から令和へ世は移りましたが、待ちわびたお正月を楽しむ子どもたちの純真さに変わりはありません。私はこの17文字に子どもを応援する時の諭(さと)しがあるように感じ、新年を迎えるたびに思い起こしています。
子どもをこよなく愛した一茶翁の教えを、本年も関連施策のあらゆる場面に生かしていきたいと思います。

▽こどもまんなか宣言は世代を超えた約束
昨年、前文と5か条からなる、こどもまんなか宣言を行い、こどもまんなか社会の実現を約束しました。現在本市の18歳未満の人口は約2万人です。それは約2万の個性と夢を預かっていることでもあります。私たち大人の賢明さが子どもたちの未来を左右するとも考えられます。宣言2年目となる本年は、こどもまんなか宣言が、暮らしの中で普通のこととして根付き、子どもが「まんなか」にいることが「風土」となるように努めていきたいと思います。

▽「風土」が支える私たちのまち
天恵の海と大地を擁す本市は、先人先達のおかげで県下随一の生産力のある都市となりました。鹿野の潮音洞の清流、新南陽の開作による広大な大地の創出、熊毛の徳修館をはじめとした学問や文化芸術の振興、徳山の市街地整備やコンビナート、新幹線駅などの誘致、どれもみな先輩たちが何世代も先の私たちを慮(おもんばか)って汗を流された賜物です。
この歴史が示すように、何かにつけて「きっとこうしておけば良いよね」と将来世代の幸福を思いやる考えと行動は、本市の風土として形成されています。

その恩恵に預かる私たちの暮らしは、人知の及ばぬ変化の渦中にあります。培われてきた風土に感謝しつつ、私たちは先輩として、将来世代にどのような風土を残していけばよいのでしょうか。

▽「風土の進化」で2050年を乗り越える
私は風土を、時の流れを踏まえつつ進化させていくことが必要だと考えます。「文化や学びを尊ぶ風土」「個が尊重され幸福が追求できる風土」「新しい挑戦に寛容で失敗にも励ましと応援のある風土」「先取の価値を認め広い視点で世界や時代を捉える風土」、こうした方向への進化は将来世代の幸福につながり、現在進行中のまちづくりにも大きく貢献すると思います。

年頭に当たり、私は風土の進化につながる施策展開に努める決意を申し上げたいと思います。そしてそのパワーを「2050年を乗り越えられる周南市になる」としたパーパスの実践に生かし、未来が生まれるまちづくりを力強く進めてまいりたいと考えます。

本年も、市民の皆さまのご理解ご賢察、お力添えをよろしくお願い申し上げます。

■市議会議長 長嶺敏昭
新年あけましておめでとうございます。

令和6年は、辰年。十二支の中で唯一の架空の生きものである龍を意味します。周南市各地にも、龍にまつわる伝承、地名の残るところがあります。本年が皆さまにとりまして、昇り龍のごとく躍動感あふれる明るい一年となりますことを心から祈念申し上げます。

▽「次なる10年」に向けて
昨年は周南市誕生20周年という記念すべき年を迎え、市民の皆さまと20周年を祝う記念行事が各所で開催されました。また、新型コロナウイルス感染症の沈静化に伴い、地域のイベントやお祭りが復活するなど、喜ばしい兆しが見受けられました。
私は、合併から20年という年月を重ねる中、多くの先人の皆さまの情熱と英知、そして市民の皆さまのご協力の下、この町が持つ多面的で大きなポテンシャルの存在、この町の豊かさを実感しながら、確実に成長していく姿を見てまいりました。しかし、大きな可能性が見える反面、人口減少など特に中山間地域では活力の低下など想定以上の課題があるように感じました。私たちは、これらの現状を仕方のない事象と捉えることなく、「次なる10年」に向けて知恵を絞り、有効な施策の実行が求められているのではないでしょうか。

▽デジタル化が描く地域の未来
昨今、急速かつ強制的に社会全体のデジタル化が進展し、小中学校ではタブレット端末やオンライン授業が導入され、企業などにおいてはテレワークへの移行、また、身近なところではキャシュレス決済の普及など日常の生活様式や働き方の新しいスタイルが生まれ、人と人とのつながり方の変化もまた余儀なくされております。
デジタル化を推進していくことで、各企業における業務負担軽減や効率化、深刻化する人手不足の解消となることの他、教育・交通・医療・防災・物流など地域に散在するさまざまな課題解決につながるものと期待されており、それが当たり前の世の中になりつつあります。
周南市議会といたしましても、デジタル化に遅れることなく、行政と合意形成を図りながら、一歩ずつ歩んで積み上げるとともに、若い世代の皆さまにも政治参加のしやすい環境整備に努めてまいる所存でございます。

▽「信頼される周南市議会」を合言葉に
議会は二元代表制における市民の代表機関であります。行政とは車の両輪に例えられるように、前に進むためになくてはならないものであり、建設的な議論を進める中で、周南市にとってより良い方向、未来が見えてまいります。
私は、議長就任に当たり、市民の皆さまに「信頼される周南市議会」をモットーに掲げました。令和6年の年頭に際し、今一度初心に立ち返り、議会としての役割・責任を十分認識し、その職責を果たしていかなければなりません。
本年は、4年に一度の周南市議会の改選が行われる年となりますが、変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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