■目標は“世界記録”
日鉄ステンレス陸上部
高山侑大(たかやまゆうだい)さん
「練習を積み重ね、きつい思いをしないと強くなれません。その分、記録を出したときの喜びと達成感は格別です」と語るのは、日鉄ステンレス陸上部の高山侑大さんです。
山口市出身の高山さんは、高校から陸上部に所属し、社会人でも走り続けたいという思いから、陸上部のある会社に入社。現在は拠点を周南市へ移し、練習を重ねています「。親元を離れることは不安でしたが、今の監督と出会ったことや、他チームの強豪選手と練習する機会が増えたことで、成績が伸びました。皆さんに親切にしてもらえて、周南市に来て良かったです」
高山さんは、昨年6月、知的障害者の選手が出場するヴィシー2023Virtus(ヴィルトゥス)グローバルゲームズ(フランス)に出場し、男子10,000メートルの部で見事優勝。昨年12月の防府読売マラソンでは、2,702人中総合11位という好成績を収めました。「世界大会は日本と雰囲気が違い、少し緊張しましたが、ゴール直前で1位の選手を抜き、優勝できました。防府では、普段勝てない選手に勝つことができてうれしかったです」
高山さんの挑戦はまだまだ続きます。「知的障害のあるマラソン選手の多くが日本人選手のため、日本記録が世界記録のようなものです。世界記録が狙えるところまできているので、次の大会では優勝とともに世界記録をめざします」と、笑顔で語る高山さんでした。
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