■自由な筆で世界を作り出す
第49回現代童画展 現代童画大賞
中川十七江(なかがわとなえ)さん
「現代童画は、さまざまな種類の絵の具を使い、色鮮やかに、自由な発想で自分の気持ちを表現できることが魅力です」と語るのは、第49回現代童画展で現代童画大賞を受賞した、本市在住の中川十七江さんです。
「約30年前、子育てが落ち着き、新しいことを始めようと考えたことをきっかけに、絵を習い始めました。基礎ができるまで時間がかかりましたが、楽しみながら続けることができています」と語る中川さんは、現在、月2回行う教室で、幅広い年齢の生徒と活動を続けています。
自由な心の表現をテーマに、素朴・純粋性を基軸にした現代童画展。全国から488点の応募があった令和5年の第49回展で、中川さんは11回目の出品で初めて大賞を受賞しました。「これまではゾウをモチーフにした作品を描いていましたが、今回は、新しい作風に挑戦しようと思いました。約10年前に訪れたオーストラリアのエアーズロックで見た光景や、制作に際して浮かんできたイメージを基に、半年以上かけて制作しました。絵の構図に苦労しましたが、大賞を受賞できて非常にうれしかったです」と喜びの気持ちを語ります。
「私にとって絵は、生活の一部より大きく、むしろ中心に近い存在です。これからも元気でいる限り、自由に絵を描き続けたいと思います」と笑顔で語る中川さんでした。
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