近年、高齢者、障害者、子ども・子育て世帯、生活困窮者など、属性別の支援体制では対応困難な課題が増加しています。
こうしたことから、8050問題※や、育児と介護のダブルケアといった複雑化・複合化した課題に対応できるよう、市では、地域の関係団体・各種関係機関と連携し、分野の壁を超え重なり合って支援する「重層的支援体制整備事業」に取り組みます。
※80代の親が50代の子どものために経済的・精神的に強い負担を請け負うことです。
■具体的な取り組み
8050・ダブルケアなどさまざまな生活上の問題
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▽包括的相談支援
市内の各専門の相談窓口で、年齢や分野に関わらず、何に困っているかしっかり相談を聞き、受け止めます。
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▽多機関協働(地域福祉課もやいネットセンター)
1つの専門機関だけでは対応が難しい問題は、各関係機関が連携し、支援の方針や役割分担などを行い、チーム支援を行います。
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→▽アウトリーチ※などを通じた継続的支援
継続的な支援が必要な人へは、信頼関係を作るため、訪問など、丁寧な働きかけを行います。
※必要としている人に必要なサービスを届けることです。
→▽参加支援/地域づくり
社会参加への支援が必要な人へは、本人の状況に合わせて、そこで活動できる地域の交流の場を案内します。無い場合は、地域の人と協力して、その人が一緒に交流・活躍できるような居場所を作っていきます。
■ひきこもり支援推進事業
ひきこもりとは、半年以上、学校や職場に行かず、家族以外との密接な対人関係が持てない状態が続いている場合をいいます。
ひきこもりの状態に至った経緯は、学校や職場での失敗、失職、病気など、人によって異なります。いろいろな苦労や経験をした人も多く、そのために元気や自信を失った状態ともいえ、誰にでも起こりえます。
市では、「ふらっとコミュニティ」と連携し、ひきこもり状態にある人やその家族に対して、より相談しやすい窓口や安心できる居場所、時間をかけて寄り添う継続的な訪問支援を提供するなど、ひきこもり支援を実施しています。
▽ひきこもり支援ステーション ふらっとコミュニティひなた
「ひなた」では、相談を聴いて終わるのではなく、ひきこもりのメカニズムや本人の生きづらさ、家族が本人とどう向き合い、声を掛けたら良いのかなど、具体的に学び合い、親が変わっていくことをサポートします。
〒745-0027 糀町2-26 1F
【電話】0834-33-8099
問合せ:地域福祉課もやいネットセンター
【電話】0834-22-8200
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