すまいる ～周南市で活躍している人を紹介します～

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■積み重ねた先の千字の輝き
第22回周南市美術展2024　市美展大賞受賞
吉本美和子(よしもとみわこ)さん

「今回の作品は、枠線を引くところから始めました。1,000字をそれぞれの枠に縦横バランスよく収め、1つの作品にまとめるのは大変でしたが、完成したときの達成感は忘れられません」と語るのは、市美術展で市美展大賞を受賞した吉本美和子さんです。
受賞した「行書千字文」は、中国から日本に伝わり、文字習得の教材として使われ、1,000字の文字が重複せず、4字一句の250句で構成されています。行書の魅力を引き出し、全体に統一感がある点や、制作に対する集中力や忍耐力、挑戦する姿勢が評価され、応募作品278点の中から大賞に選ばれました。
この作品の完成に、4日かかったという吉本さん。8歳から書道をはじめ、一度は離れましたが、20歳で再開し、今では書道教室や硬筆会などを開き、こどもから大人まで書道の魅力を伝えています。
「10年前に初めて市美展に出展し、書道教室も始めました。そしてその頃から千字文に取り組んでいます。この節目の年に大きな賞をいただき、長年続けてきたことが認められたことに喜びを感じています。書道は敷居の高いイメージがありますが、書くことで心が落ち着いたりストレスから解放される手段にもなります。デジタルな今だからこそ、手書きの魅力を広めていきたいです」と受賞の喜びと今後の思いを語る吉本さんでした。