◆町民の皆さま方には、大きな希望に満ちた輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます
和木町長 米本正明
皆さま、明けましておめでとうございます。
輝かしい令和6年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は、町政の推進に対し深いご理解と、ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。
昨年の国内外の情勢を振り返ってみますと、国内ではガソリン価格過去最高を記録し、食料品や日用品などの値上げをはじめとした物価高が我々の生活を圧迫しました。
海外ではウクライナを取りまく情勢は長期化と混迷を極め、また、イスラエル・パレスチナ情勢も緊迫の一途をたどり、多くの貴重な生命や財産が失われております。
一方で明るい兆しやニュースもあり、3月には「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)において日本チームが前回覇者の米国を破り、14年ぶり3度目の優勝を果たしました。10月には、将棋界では藤井聡太さんが将棋の王座戦五番勝負でタイトルを奪取し、21歳の若さで史上初の八冠独占を成し遂げたことは、我々に勇気と希望を与えてくれました。
また、5月に我々の生活は大きなターニングポイントを迎えました。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、今ではコロナ禍以前の生活を取り戻しつつあり、人々の交流が増えることで活気とにぎわいが回復してまいりました。本町においても蜂ヶ峯総合公園のBee+エリアを中心に、訪れた方に楽しんでいただくとともに和木町の魅力を知っていただくため、前地域おこし協力隊の村井さんの企画によるWaki-Hachi Festival(わきはちフェスティバル)をはじめとした数々のイベントを開催し、多くの方にご参加をいただきました。
そして何より、昨年の和木町は町制施行50周年という大きな節目の年でありました。
11月には多くのご来賓と町民の皆さまのご臨席のもと、記念式典を盛大に挙行し、また、年間を通じて多くの記念事業を実施いたしました。中でも和木中学校グラウンドを会場に、約30年ぶりに開催した、町民の皆さま全体を対象とした「和木町盆踊り大会」は、お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の方々にご参加をいただき、大変な好評をいただきました。これは企画段階から準備にわたって、和木町盆踊り保存会をはじめ、多くの地域の方々が関わってくださったからこそ実現した、地域の絆が深まる素晴らしいイベントであったと感じております。式典や各種の記念事業を通じて、和木町の歴史とこれまで町を築いてきてくださった諸先輩方への感謝の気持ち、そして和木町の未来につながる新たな可能性と世代を超えた絆があることを町民の皆さまと共有することができ、大変有意義な50周年であったと思います。
防災面では、昨年は台風が接近・通過することなく、また大きな災害の発生もない穏やかな年でありましたが、このような時だからこそ、来るべき災害へ備えるべく、土砂災害発生危険性が高い地域を対象として、災害時に支援が必要な方の避難計画である「個別避難計画」の推進に取り組み、対象の自治会、民生委員さん、地域の方々のご協力により計画の作成を完了したところです。
また、消防防災の要の組織である和木町消防団の女性消防隊が、10月に東京都で開催された全国女性消防操法大会に出場し、全国第4位・優秀賞の成績を収めるという嬉しい出来事もございました。自身の消防技術の向上のみならず、県内の女性消防団員の加入促進に大きな影響を与え、和木町消防団の結束力も高めていただいたことに深い敬意を示します。
さて、今日、わが国は、超高齢化社会と人口減少社会への対応、持続可能な経済成長の実現、大規模災害への備えなど、大きな課題に直面しています。
現在の和木町においても私が町長に就任してからの十年の間に約一割もの人口が減少し、税収も大きく落ち込み、加えて、早くに整備した多くの施設が更新の時期を迎えるなど、厳しい行財政運営を強いられております。
しかしながら町政を預かる者として、半世紀におよぶ和木町の歩みを、町民の皆さまと共有しながら、未来の世代に笑顔あふれる和木町の魅力をつないでいき、より住みやすく、そして住み続けたいと思っていただける和木町を、皆さまと共に創りあげていく所存ですので、皆さま方におかれましては変わらぬご支援と、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年は十二支の五番目となる「辰年」でございます。「甲辰(きのえたつ)」は「新しいことを始めて成功する、いままで準備してきたことが形になる」といった意味もあるそうです。コロナ禍を脱し、町制施行50周年を経て、新たなチャレンジをしていく和木町にふさわしい年であると言えます。
本年が、町民の皆さまにとりまして、ご健康で幸多き素晴らしい年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
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