新年のあいさつ(2)

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◆さらなる成長と飛躍の年に向けて
和木町議会議長　兼本信昌

新年明けましておめでとうございます。町民の皆さまには、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。
旧年中は、皆さまのご支援とご協力により、議会運営にしっかりと精励できましたことを、心からお礼申しあげます。昨年の議会改選で、2人の新人議員を迎えた町議会も、気持ちを新たにして、今後も再出発の気持ちで頑張っていくつもりです。
さて昨年を振り返り、世界に目を向けると、ロシアとウクライナの戦役は終わることを知らず、新たにイスラエルとパレスチナ紛争も加わり、世界は混迷を深めています。地球温暖化は集中豪雨など異常気候を引き起こし、パリ協定の実効性も危ぶまれ、私たちの生活にも影響を及ぼしています。一人ひとりが真剣に環境を考える時を迎えています。
今年はパリオリンピックが開催されますが、平和の灯火が世界に広がることを期待します。
そんななか和木町では、町制施行50周年を祝い、50周年記念式典を始め盆踊り大会や、花火大会、4年ぶりのわき愛あいフェスティバルなど多くの事業が開催されました。特に12月暮れのベートーヴェンの「第九を歌おう」では、多くの町民を含む120名の合唱団が、歓喜の歌を声高らかに歌い上げ、文化会館満席の皆さんと共に感動を分け合いました。
更に、喜びは「給配食ボランティアつくし会」の緑綬褒章授与に続き、和木町が中国地方の「幸せな街」として1位となり、明るい未来を感じる出来事になりました。
そして議会では、昨年より「町づくり懇談会」を各地域で開催し、地域の問題点や課題を住民の皆さんと話し合う場を設けてきました。これからは「住民目線による政策立案」が議会の重要な役割となってきますので、そのためにも住民と議会との頻繁な対話が必要だと感じています。政策条例の提案について、より住民の目線に沿った立案が行えるよう努力して参ります。
われわれ町議会は、「和木町議会基本条例」に従い、議会の役割と責務を改めて自覚し、議員としてより一層の資質の向上に努めるとともに、皆さまの付託に応えられるよう誠心誠意尽くして参ります。
どうか本年も、議会に対し、町民の皆さまのさらなるご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
最後に、本年が皆さまにとりまして幸せで実り多く、大いなる飛躍の年となりますことを心よりお祈りし、新年のご挨拶といたします。

◆「ウェルビーイング」の実現をめざす
和木町教育長　重岡良典

明けましておめでとうございます。
皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年6月16日、国は新たな教育振興基本計画を策定しました。
我が国の今後の教育の方向性を示す羅針盤となるべきものです。教育政策のコンセプトの一つに「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を掲げています。
ウェルビーイング(Well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良い状態であることを表すもので、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含む概念です。
現在、国際的にも注目されている考え方ですが、その背景には、経済先進諸国において、経済的な豊かさのみならず、精神的な豊かさや健康までをも含めて、幸福や生きがいを捉えることが重視されてきているからだと考えられます。
日本においては、学校や地域との繋がり・社会貢献意識等、人との関係性に基づく要素をより重視しています。
この両者を調和的・一体的に育むという「日本社会に根差したウェルビーイング」の実現をめざすことが、今後の教育において重要になってきます。
計画には、子どもたちのウェルビーイングを高めるために、教師のウェルビーイングを確保することが必要であることが明記されています。学校の働き方改革、処遇改善、指導・運営体制の充実の一体的推進を、スピード感をもって進めていくこととしています。教職員が志気高く誇りをもって働けるよう、和木町教育委員会としても環境整備に全力で取り組んでまいります。
子どもも大人も自らが主体となって地域を活性化する取組に挑戦し、地域全体を「学びの場」ととらえ、学び続ける社会の形成を進めていくことは、一人ひとりの多様な幸せであるとともに社会全体の幸せでもあるウェルビーイングの理念にもつながります。まさに、「町ぐるみ『和木学園』」ということです。
昨年、和木町は町制施行50周年という記念の年を迎えましたので、10年後、20年後という時間軸を持って、国や県の新しい教育振興基本計画を意識しながら、和木町教育が持続可能な発展をしていくよう教育行政を推進してまいる所存です。
結びに、本年が皆さまにとりまして、明るく希望に満ちた実り多い年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。