1月7日、文化会館で「和木町二十歳のつどい」が開催され、二十歳を迎えた若者の門出を祝福しました。
今年の対象者は、平成15年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた方で、式典には華やかな振袖や凛々しいスーツに身を包んだ50名が出席しました。
式典で重岡教育長は「これからの和木町を担っていくのは、皆さんをはじめとした若い世代です。現在、和木町に住んでいる方も、和木町から離れている方も、ふるさと和木と、将来ともに、ぜひとも生き生きとした関わりを持ち続けてください」とあいさつ。続いて、代表の粟河太陽さんに記念品が贈呈されました。
また、米本町長は祝辞で「これからの人生、決して思った通りにはいきません。皆さんは多くの困難に遭遇することでしょう。そのときこそ、今あることへの感謝の気持ちを忘れず、前向きに、そして粘り強く努力する姿勢を大切にしてもらいたいと思います」と激励しました。
続いて、代表の上村優芽さんがお礼のことばを述べ、その後、町民憲章の唱和が國廣壱生さんにより力強く行われました。
式典終了後は、実行委員会が準備した映像が流され、自分たちの懐かしい姿に、参加者からは笑い声が聞かれました。その後、記念写真撮影、恩師の挨拶、実行委員会企画の抽選会を行って解散となりました。決意を新たにした参加者は、大人としての自覚を胸に歩み出しました。
▽お礼のことば
本日は、私達が二十歳を迎えるにあたり、米本町長をはじめ、来賓の皆様のご臨席のもと、このような盛大な式典を開催していただき、誠にありがとうございます。参加者一同を代表いたしまして、心よりお礼を申し上げます。
また、これまでの20年間、私達は多くの人たちに支えられ、成長してきました。時には厳しく、時には優しく指導してくださった先生方、いつも温かく見守ってくださった地域の皆さま、どんな時も心に寄り添ってくれた家族。皆さま方に心より感謝致します。
さて、近頃多様性を受容する考え方が広まりつつあります。ジェンダーレスや職場での身なりの自由化、高齢者の雇用など様々な場面で多様性の尊重が今までより更に重要視されています。ただ、多様性を受容し、他者を尊重することは全員が簡単に出来ることではありません。どうしても個人の固定概念、価値観の違いがあり、それを受容することを必要ないと考える人は少なくないと思います。ただ、私は多様性を受容することが当たり前になる世界が最も理想の社会のあるべき姿だと考えています。国内に限らず、世界中が他者を思いやり尊重できる、そんな環境になれば人がもっと生きやすくなり更に良い社会を目指せると思うからです。
しかし、それは強制してやるものではなく、仮に強制しようとするのはあまりにも困難なことです。だから私はこの場をお借りして皆さんに伝えたいことがあります。
それは、どんなに小さいことでも少しずつでもいいから相手を思いやる言動、行動を心がけて欲しいということです。私達若い世代から少しずつ広めていき、最終的に他者を思いやり尊重できる社会、多様性を充分に受け入れられる環境が作れたらいいなと願っていると同時に、ここにいる皆さんが広い心を持ってこれからの人生を幸せに暮らせるようになる事を一番に願っています。
終わりになりましたが、ご多用中にも関わらず、私達の晴れの門出に駆けつけてくださったご来賓の皆さまや先生方、地域の方々、本日は誠にありがとうございました。まだまだ未熟な私達ではありますが、これからも変わらぬ温かいご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、お礼のことばとさせていただきます。
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