■Vol.174 川口恵美さん(昭和町在住)
日米交流を目的とした「岩国フレンドシップフリーマーケット」の実行委員長を務めるなど、市内外でイベントの企画運営やキッチンカーの手配を行っている。
「人を笑顔にする、集まれる場所をつくりたい」そう話すのは、イベント事業に携わる川口恵美さんです。
岩国で生まれ育った川口さん。専業主婦となり子育てに翻弄されていた時、市内の手作りマルシェに誘われたことで、人生が大きく動き出します。「同世代のお母さん達がキラキラ輝いて見えた。自分で何かを作って、作品として人に喜んでもらえる。そういう場を目の当たりにした時、私も何かやりたい。人が集まれる場所をもっとつくりたい」と思いました。
そこから川口さんはイベントを手伝い始め、これを仕事にできたらと思うようになります。「託児を利用しながら創業セミナーを受講し、必死に勉強しました。事業計画が評価されたことで、漠然としていた思いに自信が持てたんです」と当時を振り返ります。
岩国フレンドシップフリーマーケットでは、第一回のイベントの立ち上げから携わり、実行委員長を務めます。出店者と参加者がともに笑顔で楽しんでいる様子が見られ、岩国らしい催しを企画運営できることは、学ぶことが多く、貴重な経験になっているそうです。
「イベントの運営は山登りに似ているんです。途中まではしんどくて辞めたくなる時もあるけど、一緒にやる仲間がいて、イベントに関わる全員が笑顔で楽しむ景色が見たいから頑張れるんです」と言います。
「とにかく岩国が大好きなんです。岩国の魅力を若い人たちに分かってもらい、自分事として岩国のことを思う人を増やしていきたい」と話す川口さん。昨年から街づくりアドバイザーとして、(株)街づくり岩国の「岩国くらす隊未来係」に集まった若いメンバーの活動をサポートし、中心市街地のにぎわい創出に取り組んでいます。
「もし明日何かあったとしても後悔しない人生にしたい。後継者の育成にも力を入れ、岩国をより良くしたい」その思いが今日も川口さんの活動の原動力になっています。
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