■「基地を抱えていても日本一住みやすいまち岩国」を目指して
岩国市議会議長 桑原 敏幸
明けましておめでとうございます。令和6年の年頭にあたり、謹んで御挨拶を申し上げます。
市民の皆様におかれましては、希望に満ちた新春をお迎えのことと、お慶び申し上げます。また、平素より岩国市議会への御支援と御協力に対しまして、議員一同、心より感謝申し上げます。
昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症が5類となって以降、市民生活が正常化し、街の賑わいが戻ってきました。多くの行事が再開される中、11月末には、岩国錦帯橋空港の利用者が、平成24年12月の開港以来400万人を突破し、観光やビジネスの順調な回復ぶりを感じているところです。
そのような中、市議会におきましては、「錦帯橋の日を10月1日に定める決議」の可決や、錦帯橋世界文化遺産登録推進議員連盟による創建350周年記念行事でのくす玉開花など、錦帯橋の世界文化遺産登録を後押しする活動が活発な1年となりました。
また、基地に関しましては、残念ながら、昨年も基地関係者による事件・事故が発生しました。こうした事案がゼロにならない現状は大変憂慮すべきことであり、今後も引き続き、住民の不安を解消するための防犯対策の徹底を、強く求めていきたいと考えております。
その一方で、基地があるゆえの負担に対する軽減策については、これまで同様、国との交渉をしっかりと進めてまいります。
さらに、新たな取り組みとして、議会をより身近に感じ知っていただくため、本会議で行われる一般質問のユーチューブ配信や、議案等のペーパーレス化など、議会改革にも力を入れました。
今後も、こうした取り組みを着実に推進するとともに、岩国市が抱えるさまざまな課題については、行政と知恵を出し合い、ひとつひとつ解決に向けて努力してまいります。
そして、今年は、4年間の任期の折り返しに向かう年となりますが、改めて、議員ひとりひとりが初心に立ち返り、今一度、責任と役割を深く自覚し、気を引き締めて、今後の市政の発展と住民福祉の向上に全力を尽くしてまいる所存です。
岩国市議会におきましては、「基地を抱えていても日本一住みやすいまち岩国」の取り組みをさらに進めるとともに、岩国の未来を担う若者の意見にしっかり耳を傾け、「若者に夢が与えられる街づくり」にも全力を尽くしてまいります。
結びに、新しい年が、皆様にとって、健康で幸多き一年となりますことを、心から祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたします。
※写真は、本紙をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>