地球温暖化防止 エコラム ECO-LUMN Vol.209

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■パリオリンピック・パラリンピックでの取り組み

今年開催されたパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会は、岩国市ゆかりの加納虹輝選手をはじめ、多くの日本人選手の活躍もあり大いに盛り上がりました。
一方で気候変動への影響を軽減するため、大会に関連した二酸化炭素の排出量を大幅に削減する方針が定められた大会でもありました。これまでの大会では平均して350万トンだった二酸化炭素排出量を、今大会では150万トン未満に抑える目標が設定され、さまざまな対策が実施されました。
具体的には、使用する施設全体の95%を既存または仮設とし、大会終了後も地域で利用できる施設のみを建設しています。また競技会場の省エネ化や再生可能エネルギーの利用など、環境への影響をできる限り抑える運営が行われました。
さらに地球温暖化防止に貢献する森林や海洋の保護・回復プロジェクトを支援し、排出が避けられない二酸化炭素のオフセット(相殺)を行うなど多角的な取り組みが展開されました。
世界最大のスポーツイベントであるオリンピックにおいて、二酸化炭素の排出量を抑制する取り組みが進められたことは、今後開催されるスポーツ大会にも同様な取り組みを促す大きな一歩となるのではないでしょうか。

・パリオリンピックでは、二酸化炭素の排出量を減らす取り組みが行われた

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