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すまいる Smile~愛情込めて育てた栗で美和に人を呼び込みたい

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山口県岩国市

■Vol.184 藤本忠義さん(美和町在住)
大根川観光栗園園長。岸根栗の栗拾いを通して、地域を盛り上げたいという思いから観光栗園を立ち上げ、今年で21年目を迎える。
栗を使った食べ方で好きなのは、焼き栗。

「岸根栗(がんねぐり)の栗拾いに来た家族が、楽しそうに帰っていく姿を見るのは、何よりの喜びなんよ」と話すのは大根川観光栗園園長の藤本忠義さんです。
藤本さんは美和で生まれ育ち、美和町役場に勤め、生涯をこのふるさとで過ごしてきたと言います。
そんな藤本さんが観光栗園を始めようと決意したきっかけは、長年役場で勤める中で、「岸根栗の栗拾いをする場所はありませんか?」という問い合わせを頻繁に受けていたことでした。
「当時は栗拾いをする場所がなくてね。そこで退職したら自分が観光栗園を開設して、岸根栗の栗拾いができる場所を作ろうと思ったんよ」
平成16年に定年退職した藤本さんは、その翌年に栗の木の植栽を行い、平成23年に大根川環境整備組合のメンバーと大根川観光栗園をオープンさせます。
今では230本以上の栗の木を育てる観光栗園では、毎年秋の収穫時期を迎えるまでに、冬の剪定(せんてい)や夏の害虫予防作業を行うなど、木の管理は容易なことではありません。藤本さんは季節の移ろいを栗とともに感じながら「どうしてほしいかは全て栗の木が教えてくれる。木の様子を見て肥料や水をやり、草刈りをしていたら1日が終わっているよ」と目を細めます。
忙しい毎日を送る藤本さんの原動力は来園者から「栗拾い楽しかった」「岸根栗おいしかった」と声を掛けてもらうこと。その言葉でまた来年も頑張ろうと思えると話します。
来園者に最高のおもてなしで栗拾いの楽しさを味わってほしいという熱い想いを語る藤本さん。笑顔で観光栗園を後にする来園者を見送ることが何よりの幸せです。
「将来は栗を拾って、食べて、1日中遊べるような観光栗園にしたい。これからもおいしい栗を提供し続けることで全国各地の人たちが、岸根栗を求めて美和を訪れてくれたら嬉しいよね」と今日も藤本さんは、優しい眼差しで栗の成長を見守っています。

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