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すまいる Smile~故郷の美しい景観を守りみんなが訪れる場所に

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山口県岩国市

■Vol.176 升田清甫(ますだせいほ)さん(美川町在住)
平成27年から「亀山つつじ愛好会」の会長を務め、亀山周辺の環境整備を行っている。
林業会社で長年勤務した経験を生かし「美川町優良材生産研究会」や山口県林業指導士として活動し、地域の林業振興に尽力している。

美川町根笠にある亀山では、春になると山全体が紫色のツツジで染まり、同時期に咲く桜との競演は圧巻です。この美しい景観を守るため活動している地域団体「亀山つつじ愛好会」の会長を務めているのが升田清甫さんです。
升田さんは、この亀山のある根笠地区で、6人兄弟の長男として生まれ育ちました。升田さんが高校1年生の時、農業で一家を支えていた父が病気になり「跡を継いでほしい」と頼まれたため、高校をやめて働く決意をします。根笠の地で農業やさまざまな職業の経験を積みながら家計を支え、年下の兄弟たちを学校に通わせました。
この地に住み続け、根笠の美しい景観が大好きと言う升田さん。地域の景観整備に携わるきっかけは、根笠地区の自治会連合会長を務めていた時に、亀山に隣接する根笠運動広場の整備を行ったことでした。「35年にわたり林業会社に勤務して培った人脈と技術を生かしながら、地域が一丸となって、平成19年に『錦川源流の碑』と庭園を造り上げました。たくさんの人が協力してくれて、地域がとても盛り上がったんですよ」
しかし、景観整備は継続しないと、すぐに草が生えて荒廃が進みます。そこで平成27年に「亀山つつじ愛好会」を結成し、地域ぐるみで継続的な景観整備活動に取り組むことにしました。
「この活動をしていて嬉しかったことは、広場に地域の憩いの場となる東屋(あずまや)を建設できたことと、地域外から大勢の人が清掃作業に参加してくれたことです。心から感謝と喜びを感じました」と話す升田さん。
根笠で歳を重ねてきた升田さんは「かつての根笠小中学校のきれいな桜並木の風景が忘れられない。草刈りがえらいと感じる時もあるけれど、愛着のあるこの地区の景観を昔のように美しく維持して、根笠を訪れる人を増やしたい。そのためには効率よく安全に作業できる環境づくりと、奉仕してくれる仲間の存在が大切です」と優しい笑顔で力強く語ってくれました。

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