■Vol.177 齋藤伸也さん(錦見在住)
島根県出身。岩国の日本酒に合うおつまみ「つまんでちょんまげ」のブランド価値を高め、発展させるため設置された「つくる会」の代表。趣味は仕事と子育て。
「岩国を代表するお土産の一つとして、お客さんに選んでもらえる商品を作っていきたい」と話すのは、「つまんでちょんまげをつくる会」の代表を務める齋藤伸也さんです。
小学3年生の時に岩国へ引っ越してきた齋藤さん。高校卒業後は大学進学で上京し、関東で就職します。
岩国に戻ることを決心したのは30歳の時。祖父が亡くなった際、遠方だと両親に何かあってもすぐに駆けつけられないと考え、仕事を辞めて、実家の自営業を手伝うようになります。
錦帯橋周辺で飲食店や特産品の販売をする齋藤さんは、「せっかく岩国に来てもらっているので、お店では地域の食材を積極的に使うよう心掛けています」と話します。
地域の食材にこだわりを持つ齋藤さんは、約4年前から「つまんでちょんまげ」の生産者として、商品開発に関わるようになります。
「商品開発で自分のアイデアがパッケージされ、製品になったときは感動しました。ただ注文数に応じた生産体制や生産コストなどの課題があり、製品化の難しさを改めて知る機会となりました」と当時を振り返ります。
「つまんでちょんまげをつくる会」の代表に指名された時は、一旦は断ったそうです。「自分が代表でいいのだろうかという不安もありましたが、代表になってからは市内の生産者と話す機会が増え、まだ知られていない野菜や生鮮食品など、地域の名前が付いた特産品があることを知れて、視野が広がりました」
累計販売数5万個を突破した「つまんでちょんまげ」について、少しずつ市内にも認知されてきたと手ごたえを感じている齋藤さん。
「岩国には魅力ある特産品がいっぱいあるので、つまんでちょんまげのリピーターを市内外に増やして、継続した実績を作っていきたい。その先に岩国を訪れる人が増えるような取り組みになったら嬉しいです」と生産者としての熱い思いを語ってくれました。
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