6.多様性を尊重し、支えあいと協働で暮らしを支え、育むまち(市民協働・多様性)
▽地域づくり活動の促進
・地域活動の拠点となる集会施設の整備のほか、地域の課題を解決するための支援を実施するとともに、市民活動団体や自治会などの多様な主体が広範囲に連携し、それぞれの長所をいかした協働事業が推進されるよう、継続して取り組みます。
・過疎化や少子高齢化の進行が著しい中山間地域において、地域をけん引するリーダー等の人材育成や地域活動団体への支援、地域おこし協力隊や集落支援員といった外部人材の活用などにより、地域の課題解決と活性化を図ります。
▽人権啓発・男女共同参画の推進
・人権に対する意識や知識、実践力を高める取り組みを継続するとともに、多様性を受け入れるための理解と配慮の促進を図ります。
・昨年度策定しました「第4次岩国市男女共同参画基本計画」に基づき、男女共同参画社会の実現に向けた各種施策を総合的かつ計画的に推進します。
7.時代や市民ニーズに合った行政経営に取り組むまち(行政経営・デジタル改革)
▽市民サービスの向上
・限られた経営資源で、複雑多様化する市民ニーズに対応していくため、ICT技術の活用等により、更なる業務の効率化や市民満足度の向上を図ります。
・「行政経営改革プラン」や「岩国市デジタル化推進計画」に掲げる、「行かなくてもいい窓口」、「迷わない窓口」、「書かなくてもいい窓口」の実現を図るため、電子申請を推進するとともに、申請書作成支援システムの導入など、行政手続のオンライン化に取り組みます。
・電子申請やキャッシュレス決済等の利用を通じて、より多くの市民がデジタル化による利便性の向上が実感できるよう、その促進に努める一方で、デジタル技術に不慣れな方が取り残されることがないよう、デジタルデバイド対策にも取り組みます。
▽財政基盤の強化
・歳入では、新型コロナウイルス感染症の影響が減少することが見込まれる一方、税収等の見通しが不透明で、先行きが読みづらい状況が続いています。
・歳出では、高齢化の進展などによる社会保障費をはじめ、子育て世帯への支援などの少子化対策、大規模な建設事業、公共施設等の維持管理や更新、行政のデジタル化の推進などに多額の財源を要することなどから、今後も厳しい財政状況が続くものと見込まれます。
・こうした中においても、総合計画に沿ったまちづくりの施策を着実に実施していくため、歳入の確保や歳出の合理化などに取り組み、財政基盤の強化を図ります。
▽公共施設マネジメントの推進
・公共施設の再編・再配置を進めるなど、次世代に負担をかけない最適な公共施設を目指し、取り組みます。
・市町村合併に伴う施設整備により廃止となった施設の解体等を進めるため、合併特例債を活用して基金を積み立て、合併に伴う建設事業の整理を進めます。
■むすびに
今、時代は、デジタル化など技術革新の進展等も相まって、急速なスピードで大きく変化しており、また、人口減少や少子高齢化に伴い、様々な地域課題が生じ、これらへの対応が行政に求められています。
本市では、こうした人口減少の抑制や地域活力の向上を目指し、現在の総合戦略に代えて、新年度に策定を予定している「岩国市デジタル田園都市構想総合戦略」の中で、必要な取り組みをしっかり定め、「新しい岩国の創生」を推進していきます。
これまでのまちづくりの成果を礎としながら、「力強くも、優しく、しなやかに、市民と共に歩む市政運営」を実践していきます。
※施政方針の全文を市ホームページに掲載しています(詳細は、本紙2次元コードよりご覧ください。)
問合せ:政策企画課
【電話】29-5013
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