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すまいる Smile~あなたが感じた感覚を大事にしてほしい

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山口県岩国市

■Vol.181 舘澄子(たちすみこ)さん(車町在住)
川下くすのき文庫会長。会の発足当初から会長を務め、今年で31年目を迎える。
令和6年度「子供の読書活動優秀実践団体」として、文部科学大臣表彰を受賞。

「子供たちの身近に本がある環境を作ってあげたいと思ったんです」と話すのは川下くすのき文庫会長の舘澄子(たちすみこ)さんです。
今ではたくさんの児童書に触れ、子供に読み聞かせを行う舘さんですが、学生時代は理系専攻、大人になってもはやりの小説を読む程度で、本に触れる機会は少なかったそうです。
そんな舘さんが川下くすのき文庫を立ち上げるきっかけは、川下小学校の育友会の役員会で「川下地区に絵本や児童書を揃えた文庫を作りたい」という声が上がったことでした。そこから社会福祉協議会に活動の提案をしたり、署名活動をしたりして、川下くすのき文庫の立ち上げが実現しました。
「現在は毎週土曜日に、26人のメンバーで当番を回して本の貸し出しや、読み聞かせを行っています。協力的なメンバーばかりだから、活動を続けられています」と話す舘さん。本に触れ合う機会が増える中で、膨らんでいくある思いがありました。
「絵本や児童書って本当に面白い。同じ本を読んでも読む人の考え方やその時の気持ち、年代によって感じ方が全く違う。子供たちには多くの本を読んで、その時感じたことを大切にしてほしい」その思いから川下くすのき文庫は、川下小学校へ年間24回、始業前の10分間で読み聞かせを行い、子供たちが多くの本に触れるきっかけを作る活動をしています。
川下くすのき文庫は30年にわたる地道な活動が評価され「子供の読書活動優秀実践団体」として、本年、文部科学大臣表彰を受賞しました。「メンバーと身の丈に合った形で運営してきたことが、受賞につながりました」とこれまでの活動を振り返ります。
「文庫は地域の小さな図書館であり、子供たちが集まれる場所でもあります。これからも子供たちが、数多くある本の中から、自然と手が伸びる1冊に出会える機会として、この文庫を存続させたい」と舘さんは、優しいまなざしで訪れる子供たちの成長を見守ります。

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