■Vol.182 大川富榮(とみえ)さん(由宇町在住)
昭和62年から食生活改善推進員として活動しており、平成24年から現在まで岩国市食生活改善推進協議会長を務める。
大切にしている言葉は「継続は力なり」で、得意料理は旬の野菜を使った料理。
食生活改善推進員は、地域で「食推(しょくすい)さん」と呼ばれ、食を通じた健康づくりのボランティアとして活動しています。その推進員が組織化された岩国市食生活改善推進協議会の会長を務めているのが大川富榮さんです。
結婚を機に岩国に移り住んだ大川さん。「友達をつくりたいなと思って、栄養教室に通い始めたんです。栄養教室が食生活改善推進員になるための養成講座と知ったのは後からでしたが、その流れで食推の活動を始めました」
食生活改善推進員の活動内容は、地域の健康づくりのお手伝いで、主に食生活に関して研修で習ったことを地域に広めていきます。「料理教室を開催したり、地域の活動に協力したりする中で、レシピや健康に関する資料を、地域の皆さんにお話しながら配っています」
大川さんが活動を始めてすぐの頃、感動した出来事がありました。「ピーマンが苦手だった娘が、料理教室に参加して、自分で作ったら食べられたんです。料理を体験すると苦手でも食べてみようと頑張れるんですね」と活動のやりがいを感じたそうです。
現在は会長として、会員のみんなが楽しく活動できるように心掛けているという大川さん。「食推の活動は自分も勉強できるし、友達もできる。いろんな人と話せるのもいい。教室の参加者から楽しかったよとか、レシピをもう一度作ってみたよとか言われると、やってきてよかったと思う。みんなが健康を意識して、さらに健康になってくれれば嬉しい」と話します。
昭和62年から活動している大川さんは、令和元年に食生活改善事業功労者として厚生労働大臣表彰を受賞しました。「自分にとって食推の活動は生活の一部なので、賞をいただいていいのかなと思いました。会員と一緒に楽しみながら、無理せずにやりたいことをやってきたら長く続いていました。これからも今の健康を維持しながら、活動を続けていきたいです」とはつらつとした笑顔で語ってくれました。
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