■Vol.186 三浦麗子さん(錦見在住)
20年以上にわたり民生委員・児童委員として活動する中、平成18年から母子保健推進員として活動を始め、平成24年から現在まで岩国市母子保健推進協議会の会長を務める。
子育てをサポートするボランティアとして活動する母子保健推進員は、地域で親しみを込めて「母推(ぼすい)さん」と呼ばれています。その推進員が組織化された岩国市母子保健推進協議会の会長を務めているのが三浦麗子さんです。
20年以上、地域を見守り支える民生委員・児童委員としても活動してきた三浦さんは、その活動で0歳児がいる家庭への訪問を頼まれても、赤ちゃんがいる家庭が分からず困っていました。その時、市から母子保健推進員を勧められたことがきっかけで、母推さんの活動を始めました。
現在156人の母子保健推進員は、2歳までの子供がいる家庭への訪問、育児相談やイベントへの参加など、身近なところで子育てを支えています。
「母推さんは熱心な人が多いんです。家庭訪問では、お互いの顔が見えて相談しやすい関係をつくるため、訪問回数を増やしたり、育児に不安を抱えている人には寄り添いながら対応したりしています。母推さんに話を聞いてもらえて楽になったという親御さんの声を聞くと、とても嬉しいです」
三浦さんは相手の話に耳を傾けることの大切さを感じ、傾聴に関する勉強もしてきたそうです。また会長としてさまざまな会議に出席する中で、子供の健康や教育に関する知識を深めることができたのは、母推さんの活動で得られた貴重な経験だと話します。
母推さんとして関わった子供たちの成長した姿を見たり、町で親子に声を掛けられたりすると元気をもらえると話す三浦さん。
「母推さんとして必要とされることで、活動をもっと頑張ろうという気持ちになります。私たちは有資格者ではないので、ボランティアとして楽しみながら活動しないと続かない。母推さんのみんなには健康に気を付けて、笑顔で活動することが大切と伝えています」と語り、身近な子育ての応援者として、今日も笑顔でボランティアの活動を続けています。
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