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人権啓発コーナー

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山口県岩国市

■「やさしい日本語」がつなぐ人々の絆

平成7(1995)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の際、多くの外国人が日本語を十分に理解できず、避難所やライフラインの情報を受け取ることができませんでした。
この経験から、日本語に不慣れな外国人へ情報を伝えるために「やさしい日本語」が考案されました。やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えるなど、分かりやすい日本語のことで、例えば「避難する」を「逃げる」、「津波がくる」を「高い波がくる」と表現します。やさしい日本語には正解がなく、相手の日本語力や文化的背景に応じて伝え方が変わってきます。そこで最も大切なのは、相手に伝えたいという気持ちです。その気持ちにより、やさしい日本語の「やさしい」が「簡単な」に加えて、「親切、思いやり」という意味を持ち、言葉の壁を越えて人々の心がつながり、絆が深まっていきます。
現在、日本には約358万人の外国人が住んでおり、その多くがアジア系の人々です。外国人とは英語で話すべきと思われがちですが、簡単な日本語の方が理解しやすいという調査結果があります。
すべての人は、どの国にいても幸せに生きる権利を持っています。外国人との共生社会の実現に向け、私たちはやさしい日本語を使って異なる文化や考え方に対する理解を深めていきましょう。

人権研修のお問い合わせ:人権課
【電話】29-5080

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