■冷媒(れいばい)と地球環境
現代の生活において、エアコンや冷蔵庫・冷凍庫は欠かせない存在です。私たちが1年を通して室内で快適に過ごしたり、新鮮な食材を食べたりすることができるのも、それらがあるおかげと言えるでしょう。
エアコンや冷蔵庫・冷凍庫内の空気を冷やす上で、大きな役割を果たすのが「冷媒」です。現在、冷媒として使われている物質の大半を占めているのが、「フロン類」という化学物質です。
フロン類は、オゾン層を破壊するほか、地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」の一種として知られています。フロン類が地球を暖める力は、二酸化炭素の数十倍~1万倍以上と言われています。フロン類が使われた家電を適正に処分しないと、環境に大きな影響を与えてしまうのです。
フロン類に代わる新たな選択肢として注目されているのが、アンモニアや二酸化炭素、水など、自然界にもともと存在している物質です。これらは「自然冷媒」と呼ばれており、フロン類の代わりに活用することで、地球環境への影響を最小限にとどめることができると言われています。
自然冷媒には、安全性などの面でまだまだ課題がありますが、より環境負荷の少ない冷媒を利用する技術の進歩が、環境破壊を食い止める一手となるかもしれません。
・不要なエアコンなどは家電リサイクル法に則って適正に処分しましょう
問合せ:環境政策課
【電話】29-5102
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