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すまいる Smile~どんな状況にも対応できるエンジニアになりたい

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山口県岩国市

■Vol.187 吉原楽人(よしはららくと)さん(玖珂町在住)
岩国工業高等学校電気科3年生。
旋盤作業は機械科の専攻科目であるが、部活動の科学研修部で地道に技術を磨き、高校生ものづくりコンテスト全国大会の旋盤作業部門で全国1位になる。

昨年11月、全国の高校生が技術を競い合う「高校生ものづくりコンテスト全国大会」の旋盤(せんばん)作業部門で、日本一に輝いたのは吉原楽人さんです。
吉原さんは小学生の頃から絵の模写や折り紙などをする際、作品を完成させる過程で自分なりに工夫して、より良いものを作り上げることに楽しさを見いだしていました。
そんな吉原さんは岩国工業高等学校に進学し、科学研修部に入部したことが旋盤作業に出会うきっかけでした。
「1年生の時、部活で初めて旋盤作業をしたんです。金属を削ったり、加工したりして部品を製作する中で、自分のアイデアを足して工程を工夫できる。そこが絵の模写や折り紙に似ていて面白いと感じて夢中になりました」
部活動を終え、帰宅後も旋盤作業のイメージトレーニングを反復するほど没頭していた吉原さんは、2年生になって高校生ものづくりコンテストに挑戦します。
「結果は県4位でしたが、嬉しい気持ちよりも悔しい気持ちの方が大きかった。来年はより良い成績を収められるように、さらに頑張ろうと思いました」
日々技術を磨き、後輩たちにも技術を伝えていく中で吉原さんに、ある意識の変化が起こります。
「後輩に教えるためには自分が一番作業内容を理解しないといけない」
この意識を持って作業を行うことが、吉原さんの技術向上を加速させ、練習では指導者から100点をもらうこともありました。それでも自分で課題を何点か探して次の作業に生かすように心掛けてきたと振り返ります。
そして3年生で挑んだ高校生ものづくりコンテストでは、2位に14点の差をつける94点という成績で全国優勝を果たしました。
最後に4月から就職する吉原さんに、将来の理想像を尋ねると「僕はあらゆる状況をあらかじめ想定しておき、どんなハプニングにも対応できるエンジニアになりたいです」と希望に満ちた表情で話してくれました。

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