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こんにちは保健師です

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山梨県市川三郷町

■発達障害を知ろう!
子どもの成長発達にはそれぞれペースがあり、個性も十人十色です。そして、その中には『発達障害』と呼ばれる特性を持つ子どもがいます。文部科学省の調査(2022)によれば、小学生の10.4%が学習や行動において著しい困難を抱えており、10人に1人が発達障害の可能性があると推定されています。
発達障害は、生まれつきの神経発達のゆがみや脳の機能不全によって引き起こされるもので、育て方や環境が原因ではないことがわかっています。乳幼児期から「育てにくい」、「やり取りがしにくい」など、家族や保育士などが感じ始めることが多いです。
本人もまた、成長していく過程で違和感や生きづらさを感じ始め、学校や社会生活に適応できなかったり、不登校や引きこもりにつながるケースもあります。

◆―発達障害の主な分類と特徴の一部―
▽自閉症スペクトラム(ASD)
臨機応変が苦手でこだわりが強く、自分の関心や、やり方に固執する。他人の感情や場の空気を読み取るのが難しい。想定外の出来事にパニックになる。

▽注意欠陥多動性障害(ADHD)
落ち着きがなく衝動的な行動や言動が多い。なくしものや忘れ物が多く整理整頓や片づけが苦手。スケジュール管理が苦手で約束や期限を忘れてしまう。

▽学習障害(LD)
知的には問題ないが、読み書き計算などの基礎的な能力の内、1つまたは複数が極端に育ちにくい。学習についていけなくなる背景に隠れている場合もある。

発達障害を抱える人は、周囲の理解を得られにくいことで孤立しやすく、自己肯定感も低下していきます。しかし、早期に専門家のアドバイスや支援を受け、周囲にその特性を説明することで、適切なサポートや環境を整えることができます。実際に、発達障害を持つ人々の中には、得意な分野で活躍している人も多く存在します。
町では、臨床発達心理士による相談会や保健師による個別相談などもしています。もし気になることがある場合は、お早めにご相談下さい。
(保健師・斉藤美恵)

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