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自治体の皆さまへ

田布施 農ある暮らし vol.10

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山口県田布施町

『生きることは食べること』
田んぼアートを通じて多くの人に感じてもらいたい

百姓・木村 節郎さん

田布施町で農業を営む木村節郎さんは、毎年、町内各所の田んぼで、地域住民を巻き込んだ田んぼアート制作を実施しています。
この取り組みでは、授業の一環として町内の小学生に田んぼアートのデザイン案を考えてもらい、その後田植えから稲刈りまでを実際に体験してもらいます。また、町内直売所を運営する(協)田布施地域交流館主催で、デザイン案を公募で集め、誰でも参加できる田んぼアートの田植え・稲刈りイベントとしても実施しています。
木村さんが田んぼアートを始めたきっかけは、2006年11月に『国民文化祭やまぐち2006』の一環として行われた『子ども夢プロジェクト』が町内で実施されることとなり、田んぼにアートを作ってイベントを盛り上げようと思ったことです。古代米である赤米、緑米を、うるち米である『にこまる』と組み合わせて、田んぼアートは作られます。
現在町内で行われている田んぼアートのデザイン案は、小学生が考えたり公募で集めたりと様々で、毎年オリジナリティある、個性豊かで素敵なものが集まります。そこから出来上がった絵柄を基に、多くの人たちの手によって植えつけられ、秋には見事なアートとなって田んぼに浮かび上がるのです。
芸術の勉強をしていた大学時代から、「みんなの気持ちに響くようなことを、みんなと一緒になりながら成し遂げたい」そんな信念を大事にこれまで多くのことをやってきた木村さん。その信念が今の自分がやっていることに繋がっていると感じるそうです。

長年、多くの人に農業体験の場を提供し続けている木村さんが、体験してくれた人に、農業を通じて感じてもらいたいのは、『生きるということ』は『食べるということ』。
「田んぼアートを通じて、楽しみながらみんなでなにかを創り上げることの喜びや、その体験が命を次に繋ぐことに結びついているのだということを、多くの人に感じていただけると嬉しい」と木村さんは話します。
食べ物は命であり、私たちは命を口にして命を繋いでいるということを日々忘れずにいたいですね。

問合せ:経済課 農林振興係
【電話】52-5805

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