私たちと人権シリーズ 成人を迎えて

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『20歳を迎えて』

中谷　希美(木地自治会)

民法の改正により、例年より一足早い昨年4月に新成人となりました。憧れの大人の仲間入りができたことを嬉しく思います。1月には『二十歳のつどい』が開催されました。新型コロナウイルスの影響も危惧される中でしたが、約90人の仲間と5年ぶりに再会でき、充実した時間を過ごすことができました。
私は中学校卒業後、徳山高校理数科に入学し、『理科の教員になる』という昔からの夢を叶えるため勉学に励みました。消しカスから消しゴムを作るという目標のもと、課題研究にも取り組みました。辛いこともありましたが、仲間と意見を出し合いながら、実験を繰り返し、成果を発表するという経験は、理科の楽しさを確かに教えてくれたのです。
現在は愛知教育大学に進学し、夢に向かって邁進しています。大学の講義や実習の中で、多くの価値観に触れ、『理想の教員像』を模索する毎日です。自分にできることは何か、今の自分に足りないことは何か。未来の子どもたちを支える、責任ある仕事に就くにあたり悩み続けています。地元山口県、田布施町で出会った恩師には、改めて尊敬の念を抱くばかりです。
大学進学とともに地元を離れ、大学の友人や教授、実習先の児童生徒、アルバイト先の先輩など多くの人と出会い、多くの影響を受け、自分の世界が広がったように感じます。様々な意見の中で、自分なりの『理想の教員像』が見つかりつつあり、進学も視野に、さらに学習しようと決意を固めました。そして、学力面だけではなく、心豊かになるよう内面も磨いていきたいです。
昔から変わらず応援してくれている家族や友人には、いくら感謝をしても足りません。健康に気をつけて今後も努力を続けたいと思います。