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市長コラム

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山口県萩市

この秋、市内各所で「おまつり」が開催されます。おまつりは、地域のPRや連帯感の醸成はもとより、ハレの気分が味わえ、多くの方々がお集まりになり笑顔になれる場所であります。このおまつりを通じて、萩が明るく元気になるよう盛り上げてまいる所存でありますので、ぜひご参加いただき、お楽しみくださいますよう、お願い申し上げます。
さて11月19日には、山口県内では初となる「全国手話劇祭」が市民館大ホールで開催されます。これは、手話の魅力向上や手話文化の普及のため、私が監事を務めております「全国手話言語市区長会」が2017年から全国各地で行っており、今年度の萩開催が第6回目であります。
手話劇祭では、地元萩市の手話奉仕員養成講座受講生の皆様の「手話歌」や、萩手話椿会の皆様のステージのほか、数々の映画やドラマ等で手話指導をされております手話パフォーマンスグループ「きいろぐみ」の皆様の「手話劇」は必見であります。聞こえる方も一緒になって楽しむことができます。
ところで皆様、吉田松陰先生の弟「杉敏三郎」がろうあ者であったことはご存知でしょうか。彼は生まれつき耳が聞こえませんでしたが、礼儀作法や裁縫の技術に大変優れた人物でありました。松陰先生は外国の知識や技術習得とあわせ、「ろう教育」の大切さを訴えておりました。その思いは長州ファイブのひとりである山尾庸三に引き継がれ、明治政府に盲学校・ろう学校の必要性を訴えた結果、明治8年に日本における「ろう教育」が始まったところであります。ろう教育の礎の構築に尽力した山尾庸三の意思を継承し、市では手話が言語として使えるまちづくりを推進するため、平成26年に県内では初となる「萩市手話言語条例」も制定しております。
このように萩は手話とゆかりのあるまちであります。市民の皆様におかれましては、手話の普及啓発にご理解ご協力いただくとともに、普段見ることのできないこのたびの「手話パフォーマンス」を存分にご覧いただき、お楽しみいただけたらと存じます。
萩市長 田中文夫

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