令和6年も残りわずかとなりました。振り返りますと、元旦の能登半島地震、さらに、復興途上の能登半島地域を襲った秋の記録的豪雨など、災害対策とともに、道路をはじめとするライフラインの重要性を改めて痛感した1年でありました。
被災された皆様のことを考えますと、胸を締めつけられる思いであります。心からのお見舞いとともに、犠牲になられた方々とそのご家族に謹んで哀悼の意を表します。
姉妹都市である輪島市に対しましては、でき得る限り迅速に、必要とされている支援を行いました。義援金につきましては、市民の皆様から、多大なるご協力をいただいておりますことを、この場をお借りし、お礼申し上げます。
さて、この度の広報萩では、本年の萩市の出来事の振り返りを掲載いたしております。
先人から連綿と受け継がれてきた「おたから」がまちじゅうにある萩市において、「萩まちじゅう博物館」の取り組みを始めて20年の節目となった本年、市内各所では関係者の皆様のご尽力により、様々なイベントを開催することができました。
私にとりまして、印象的であったのは、グラウンドゴルフやお買い物などを楽しまれている方や、イベント会場でお知り合いと談笑されている方など、ご高齢の皆様の笑顔を多く拝見することができるようになったことであります。コロナ禍であった市長就任時と比べ、市内に賑わいも明るさも戻ってまいりました。
高齢化率が45%と、市民の約半分の方が65歳以上となっている萩市において、この10年間で、男女ともに健康寿命が約2歳延伸しております。
人口減少や長引く物価高騰など依然として厳しい状況が続いておりますが、次代を担うこどもたちから、豊富な経験と知識をお持ちの高齢者まで、萩市にとってかけがえのない、大切な存在である市民の皆様の命と暮らしを守るとともに、笑顔にあふれる「明るく元気な萩市」を実現できるよう、来年も、全力で取り組んでまいります。引き続き、ご支援ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。
市民の皆様、どうぞお元気で、よいお年をお迎えくださいませ。
萩市長 田中文夫
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