萩市議会3月定例会初日(2月28日)に、田中市長が市政運営の基本的な考え方や主要施策を表明しました。
萩市の将来を見据えたとき、好転させなければならない難題は、少子化の進行と、これを要因とする人口減少問題です。まち全体で子どもを育てていこうとする風土を守り、誰もが安心して、子どもを産み育てやすい環境を整え、「萩市に住んで、萩市で子育てがしたい」と思えるまちづくりを推進していかなければなりません。
このため、子育て支援策を充実させるとともに、「雇用」、「住まい」、「出生・子育て・教育環境」を3本柱に、萩市での生活を選択する若い世代を増やす取組を集中的に推進します。
「現場第一主義」を基本とし、市民の皆様との対話を重ね、「有言実行」の姿勢で、「5つの良し」のまちづくりの基本政策を推進し、「明るく元気な萩市」の実現を確かなものとしてまいります。
(1)住んで良しのまちづくり
■復旧・復興支援と災害への備え
令和6年能登半島地震により被災された皆様が、一日も早く、日常の生活を取り戻すことができますよう、復旧・復興に向け、できる限りの支援を行ってまいります。
災害リスクに備え、防災訓練の実施などにより防災意識の向上を図るとともに、大雨・津波などの警報や避難に係る情報を、いち早く正確に届ける体制の充実を図ります。
また、東西南北をつなぐ高規格道路網は、円滑な避難や人命救助を支える「命をつなぐ道」となることから、「山陰道」、「小郡萩道路」の早期全線整備とミッシングリンクの解消を、国や県に対して強力に要望します。
■持続可能な医療体制の構築
医療人材をはじめ限られた医療資源を有効に活用し、将来にわたり医療提供体制が維持できるよう、地域医療連携の核となる中核病院づくりに取り組みます。
また、喫緊の課題となっている看護師不足に対応するため、本年4月から新たに看護師等の住宅の運営を開始し、市外からの看護師の受入環境を整備するとともに、看護学生への奨学金の給付対象者の拡大などに取り組みます。
(2)訪れて良しのまちづくり
■萩のおたからを活用したまちづくり・観光地づくり
本年は「萩まちじゅう博物館」の旗揚げから20周年となります。この節目に、萩の随所にある「おたから」を守ってこられ、その魅力を知り尽くした市民や事業者が企画される体験プログラムで、萩の暮らし、食、技などを五感で味わえる「萩まちじゅう博覧会」を開催します。
また、萩まちじゅう博物館の中核施設であり、同じく開館20周年を迎える萩博物館では、大規模な夏の特別展を開催するとともに、萩・明倫学舎と連動した故小川忠文コレクションの企画展を、博覧会と連携し開催します。
■観光客の誘致とインバウンド
本年はさらなる観光客誘致を推進するため、「日本酒GI萩」を絡めたナイトコンテンツの充実や、山陰本線の観光列車を活用した周遊観光の促進、新たな旅行商品の造成などに、萩・明倫学舎に集約した観光関連3団体はもとより、多様な皆様と連携し取り組みます。
また、さらなるインバウンド需要に対応するため、広域DMOや近隣市町とも連携し、外国人観光客へのおもてなし向上に努め、市内周遊の促進を図ります。
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