1月15日に発表された第172回直木三十五賞は、伊与原新(しん)氏の短編集『藍を継ぐ海』(新潮社)が受賞しました。この単行本には日本各地の自然を舞台にした5つの短編小説が収録されており、巻頭の「夢化けの島」は、見島で島の成り立ちに触れ、萩焼の歴史を追いながら萩焼の土を探すというという作品です。
本作品の執筆にあたって令和4年4月に行われた伊与原氏の現地取材には、萩ジオパーク推進協議会が協力し、これまでの萩ジオパークの活動の中で収集した資料やお世話になった方々を紹介し、現地案内、資料提供などを行いました。作品には、萩の方言や見島の様子、萩焼の作陶現場などが細かく描写され、フィクションですが、科学的根拠、緻密な取材に基づく作品となっています。
この受賞を祝し、ジオパークビジターセンターや見島ふれあい交流センターでは取材風景や小説に出てくる場所を地図と写真で紹介する記念展示を開催しています。
今後も、講演会や作品で紹介されている場所を訪れる「聖地巡礼」ツアーなど作品に関連するイベント等を企画していきます。
問合せ:ジオパーク推進課
【電話】21-7765
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