町長コラム 打てば響く

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■されど17人
阿武町の令和4年度(令和4年4月～5年3月)の人口動態で、嬉しい結果が出ました。
人口動態(増減や移動)を見るとき、大きく2つの視点があります。
1つは、出生者数と死亡者数の差で、これを「自然増減」と言います。
そして、もう1つは、転入者数と転出者数の差で、これを「社会増減」と言います。
これを阿武町の令和4年度1年間の人口動態で見ると、出生者数が12人、死亡者数が72人で、「自然増減」はマイナス60人となります。
一方で、「社会増減」ですが、転入者数が105人、転出者数が88人で、差し引きプラス17人となり、実は、この転入超過17人は、昭和30年の阿武町発足以来、最大の数値です。
数字は、たかが17人と小さいですが、町にとっては、されど17人です。
そして、これを合計すると、阿武町の人口は、令和4年度1年間で、差し引き43人減少した(むしろ43人の減少で済んだ)ということになり、これは、平成7年度のマイナス38人、平成11年度のマイナス42人に次ぐ、過去3番目に少ない数値です。
これには、いろいろな要因があるのでしょうが、その一因として、阿武町がこれまで取り組んできた子育て支援や福祉施策、また、各種の定住対策や地方創生への取り組みの成果が、具体的な数字となって表れてきたという面もあるように思います。
これまで取り組んできたことが間違いではなかったと確信すると同時に、これからももっと魅力と特色あるまちづくりに取り組んでいかなければと、決意を新たにしたところです。
花田憲彦(はなだのりひこ)町長