文字サイズ
自治体の皆さまへ

“夏至の宴”で門出を祝う 農家民宿「山平(やまひら)」6/21宇生賀で開業

8/47

山口県阿武町

6月21日、夏至の日に、「暮らしの体験」を目的とする農家民宿「山平(やまひら)」が、宇生賀中央に新しくオープンしました。
開業したのは、元・地域おこし協力隊の田代(たしろ)ゆかさん。去年8月末に任期を終え、そのまま阿武町に定住してくれました。

田代さんは、在任中から「地域のいろいろな人たちと関わること」を第一に活動し、住まいを構える宇生賀・伊豆集落を中心に、つながりの輪を広げながら、農業・林業・工芸・伝統芸能・自然観察などの多彩な「体験メニュー」を研究してきました。

「山平」の特色のひとつは、「2泊3日」からの宿泊が前提となっていること。
1泊だけでは味わえない、地域のことをじっくり伝えるため、だそうです。

以前から都市部の学校からの「民泊」を受け入れていましたが、この度、いよいよ本格的に開業。「萩市ふるさとツーリズム推進協議会」との連携により、「インバウンド(外国人観光客)」の受け入れ体制を整え、継続的に宿泊客が滞在する見通しです。

開業を記念して、田代さんが行ったことは、お世話になってきた人たちを招待した「夏至の宴」でした。伊豆集落の人たちや、農家さん、お世話になった大家さん、田代さんが「青年海外協力隊」での海外経験を通じて知り合った友人たちなど、年齢も出身地も、さまざまな人たちが集いました。

大家の中野幸郎(なかのさちろう)さんも「青年海外協力隊」のOBという「つながり」があり、中南米の国に滞在しながら、現地の楽団に演奏指導をしたという経歴の持ち主です。中野さんのピアノに始まり、歌声、ギターやヴィオラの演奏など、持ち寄った楽器での音楽会が催され、賑やかな夏至のお祝いとなりました。

■大家・中野幸郎(なかのさちろう)さん「山平」は中野さんの生家
“田代さんは、活動的に地域の人と仲良くなる。私自身も仕事の関係で、ふるさとを離れていましたが、もう一度、宇生賀のみなさんと、つながるきっかけをもらいました。これは子どもの頃、弾いていたピアノですが、田代さんが来る前は空き家になっていたので、こうやって賑やかに弾ける機会が、また来るとは思ってもみませんでした。本当に感謝しています。心から、応援したいと思います。”

■「うもれ木の郷」田中敏雄(たなかとしお)組合長
“私が驚いたのは、この農家民宿「山平」を通じて、田代さんが、伊豆集落の人たちが、ずっと大切にしてきた「心」を、また再現してくれたとことです。出会いも、つながりも、すべては人の「心」です。そういうことを、田代さんが大事にして、地域に再現してくれたわけで、本当に感謝しております。

「山平」の合言葉は「福賀の人たちに会いに行こう」、「観光より、ちょっと踏み込んだ旅」。宇生賀盆地を一望できる「一目百町歩」の民宿から、地域に暮らすみなさんの「力」・「技」・「知恵」を盛り込んだ旅の演出が始まります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU