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議会だよりNo.91(3)

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山口県阿武町

▽西村容子(にしむらようこ)議員
Q.行事などの見直しについて
A.現状や需要を把握しチェンジ・チャレンジの精神で対応する
問:
去る11月3日「宇田郷ふれあい祭り」を実施したが、4自治会・寿齢会・婦人会、各役員の話し合いの下、9月上旬に急遽、開催を決定した。
開催日には、久しぶりの出会いや喜び、多くの笑顔を見ることができ、まさに「交流の場」であった。
しかし、宇田郷地区では近年、「宇田ふれあいクラブ」と「宇田郷ボランティアつくし会」が後継者不足で解散となっており、毎年、恒例だった「宇田郷ふれあい運動会」も中止している。
阿武町は「人が集まるまちづくり」の実現に向けて、交流促進を図っているが、行事の継続の必要性と内容の変更などを各課で検討する時期なのでは。
町長:
それぞれ昭和の頃から続けられてきたイベントだが、各地区の祭りなどが始められた当初は、町の人口も、現在の2倍の6千人前後であった。
町が最近、行事の見直しをした例として、教育委員会では、これまで「ラジオ体操講座」「ニュースポーツ教室」「阿武町グラウンドゴルフ大会」として別々に開催していたスポーツ行事を統合し、新たに「ABUスポーツフェスタ」として同時に開催。「力くらべ綱引き大会」「町民運動会」はスポーツ推進委員や自治会の要望や意見を踏まえて中止している。
健康福祉課でも「福祉スポーツ大会」と「敬老の日大会」を統合して「あぶ健康いきいきフェスタ」を開催している。
各種行事やイベントは、地域の連帯感や交流を生み、町の元気を発信するために重要であり、まちづくり推進のために必要ではあるが、本当に住民のために必要かどうか考慮しながら、廃止すべき行事は、思い切って廃止する選択もある。
一方で、気に掛かるのが、伝統行事の継承や存続であり、人口減少で大きな岐路に立たされている。
知恵を出しながら、存続のための工夫がなされることを願う。

▽松田穣(まつだみのる)議員
Q.道の駅混雑時のレジ待ち時間について
A.改善に取り組むよう求めたい
問:
開店直後は、レジ前での清算待ちの行列が長い。
レジの形態をスーパーのような通り抜けるタイプにしたり、すべての生産者にバーコードの導入を促して清算時間の短縮を図ったりと、DXによるデジタル化でレジ待ちの混雑解消を実現できないか。
町長:
町は「道の駅阿武町」の設置者であるが、実際の運営は指定管理者制度で「(株)あぶクリエイション」に委託しているところである。
昨年度、直売所の大規模改修の際に、レジ周りの改善についても、道の駅の支配人や従業員、役場担当職員が建築士を交えて協議したが、直売所正面に風除室のある玄関があり、縦の奥行きが短く、横に細長い建物形状のため、やむなく断念した。
また、レジ業務の効率化については、小売や流通業界において商品管理のためのバーコードは必須であり、精算業務の効率化のほか、食品表示法に従って、食品の情報を消費者に正しく提供することにもなる。
現状では、全ての出荷者がバーコードを導入しているわけではなく、開店時間の朝10時に間に合わせようとすると、作業時間の確保が難しいなどの問題もある。
全商品のバーコード化による、1件1件、数秒ずつの時間短縮の積上げは、決して小さくはないと考える。
加えて、いつ、どこの、どの商品が、どう売れたのかというデータの蓄積によって、効果的なマーケティング分析も可能となる。
他にもコロナ対策によるキャッシュレス化も多少の時間短縮につながるし、自動釣り銭機の導入なども有効かもしれない。
今後、さまざまな分野でDX化などの技術革新が進み、例えば、バーコードに市況や天気などと連動した閑散期対策、天候不順時の来店プッシュなど、こうした技術を積極的に取り込み、他の道の駅の運用も参考にしながら、積極的に改善に取り組むよう、しっかりと意見を申していきたい。

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