4月中旬から下旬にかけて山陰の沖合では、例年にない量のブリが定置網に入り、奈古と宇田郷の定置網でも豊漁が続き、関係者は「これほどの豊漁が続くことは、これまで経験がない」とのことで港が活気づきました。
奈古の野島水産では、計1万1千本、宇田郷定置網でも計5千本のブリが獲れ、8~9kgのサイズが中心でした。
■昔のような多くの魚が獲れる海に戻ることを祈っています。
野島水産漁師 水津辰則(すいずたつのり)さん
自分が野島水産に入社して定置網を大きくして以来、ブリはある程度入るようになりました。しかし、今までこの時期にこれだけ大量のブリが獲れることはなく、初めてのことで驚いています。今年は海水温の上昇が例年より遅れているので、その影響が出ているのかもしれません。昔の海の水温は、近年よりももっとゆっくりと上昇していきました。これが続いてブリも春の名物になり、以前のように多くの魚が獲れる海に戻ってくれればいいなと思っています。
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