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町長コラム 打てば響く

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山口県阿武町

■痛快!花咲舞(はなさきまい)
毎週土曜日午後9時、KRYのテレビ番組「花咲舞(はなさきまい)が黙ってない」が面白い。
今回は、2014年の10編、2015年の11編に続くシリーズ第3弾。
大手銀行を舞台に、主人公の花咲舞(若手女性銀行員)と相棒(中堅男性銀行員)の相馬健(そうまけん)の二人のコンビ(臨店班)が、調査、指導先の支店で起こる腐敗や不正、顧客との癒着などを些細な端緒から暴き出し、悪徳行員や悪徳業者を懲らしめる(※ただし、完全に息の根を止めるのではなく、首の皮を一枚残すのがミソ)という典型的な勧善懲悪のストーリーが何とも痛快で、「やられたらやり返す、倍返しだ」の「半沢直樹(はんざわなおき)」同様に、スカッとさせてくれます。
原作は、私の大好きな作家の一人で、元銀行員という異色の経歴を持つ池井戸潤(いけいどじゅん)です。
私は、彼の作品が好きで、一時期、ハマったことがありますが、中でもお薦めの作品は、実際に起こったタイヤの脱落による死亡事故に関するリコール隠しを扱った「空飛ぶタイヤ」や、真面目な中小企業が幾多の困難を乗り越えてロケットエンジンの制御バルブを開発する「下町ロケット」。
そして、「株価暴落」や「金融探偵」、「最終退行」などの各種の銀行ものも好きです。
また、終戦後の暗く混乱した時代に起こった殺人事件を扱った「BT63」は、池井戸潤のいつものスカッとした作品ではなく、ページをめくる度に、得体の知れないゾクッと寒気がする感覚が、彼の作品らしくなく、異彩を放っており、かえって秀逸な作品です。
地道に正しく生きている人を応援し、一方で悪を暴き、悪人を懲らしめる「勧善懲悪」の物語は誰もが好きなものです。
人生訓やビジネス本、実用書も良いですが、たまにはテレビや、小説を通して池井戸作品に触れてみられてはいかがでしょう。
花田憲彦(はなだのりひこ)町長

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