■お家で「名画座」
先月18日に、フランスの名男優アラン・ドロンが88歳の生涯を閉じました。
アラン・ドロンの代表作といえば60年以上前の映画「太陽がいっぱい」。
裕福な友人を殺してなりすまし、お金や欲望を手に入れようとする貧しい若者の狂気を、哀愁の漂うトランペットの調べの中で描き上げるサスペンス映画です。
私は、若い頃に広島市に住んでいたことがありますが、近くに、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などを受賞した名作を専門に上映する「名画座」があり、料金も安いのでよく足を運んでいました。
私の一番好きな外国人俳優は、ちょっと(相当?)古臭いですがチャールトン・ヘストン(2008年没、享年84歳)で、代表作は長編大作「ベン・ハー」です。
高校1年生の時、萩市の映画館「スカイシネマ」で、途中フィルム交換がある3時間半のこの大作映画の上映がありました。
キリストの生きた時代に、主役ベン・ハーが幾多の苦難を乗り越えて、最後に神の奇跡に遭遇するという叙事詩的映画です。
作中、ガレー船での苦役を耐える場面、旧友であり宿敵のメッサラとの4頭立ての武装馬車での手に汗握る戦車競争、死の病に冒された母と妹がキリストの奇跡で病が癒える場面など、今でもこれに優る名作はないと思っています。
実は、この度、町の「省エネ家電製品等購入事業補助金」を使い、年代物で電力消費量の多いプラズマテレビから、省電力でビデオ配信機能付きの大型テレビに買い替えたので、これからしっかりと、お家で「名画座」を楽しみたいと思います。
花田憲彦(はなだのりひこ)町長
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