阿武町次世代リーダー育成企画として、令和3年度より教育委員会の主催で実施している「子どもミライプロジェクト」。
阿武町では、「きづく」「きめる」「かかわる」「やりぬく」の4つの心や力の育成を意識した取り組みをあらゆる教育活動の中で行っています。4期目となる「こどもミライプロジェクト」の今年度のテーマは「やりぬく」です。
準備された体験活動にただ参加するのではなく、子どもたち同士でどんな活動を行うのかを話し合って決めたり、活動中に自分で判断して行動したりすることで、物事に主体的に取り組むことができる人材の育成をめざし、全7回のプロジェクトを実施しました。
■今年度も子どもたちの活動をサポートしました!
メンタルコーチ 河村大輔(かわむらだいすけ)さん
元・小学校教師。山口県を拠点に教育やビジネスなど多様な分野で「夢の実現」や「課題解決」に向けた指導を請け負うコーチングのプロ。
■第1回5/18ここから始まるわたしのミライプロジェクト!
自分の思いを付箋に書き出し、話し合いをしました。
「学校ではできないこと」「阿武町をとび出して」の2つを条件に、「どんな力をつけたいのか」を考えながら、実際の活動を決めていきました。
■第2回6/22みんなでつくるミライプロジェクト
3つに絞られた活動案について担当者を決め、計画書を作成。
「活動の目的は何か」を常に念頭に置きながら、具体的な活動内容やタイムスケジュールなどを確認していきました。
■第3回8/5思いを伝えるミライプロジェクト
自分たちが計画した活動案についてグループごとに網本徳文(あみもとなおふみ)教育長にプレゼンテーションを行いました。
教育長からは各グループの活動内容について多面的な視点からの助言をもらい、よりよい活動について再考する機会となりました。
■第4回9/22・23キャンプで学ぼう!
災害時に電気が使えないことを想定した体験活動をとおして電気のありがたみを知る。
体験活動第一弾は、「災害時を想定した電気を使わないキャンプ」。
初日は雨となりましたが、午前中は室内でアクティビティを行い、チームワークを高めました。
キャンプ場に着いた頃には雨も上がり、火おこしや鍋を使っての炊飯などを体験しました。
山の中のキャンプ場(青海島オートキャンプ場)では、日が暮れるにつれ普段の生活では経験できないような暗がりがあたりを包んでいきます。
安全のために一人一つ懐中電灯の準備をしてはいたものの、子どもたちは明かりが自由に使えないことに不便さを感じ、改めて電気の大切さを学ぶことができました。
■第5回10/12外国の先生に山口市の伝統や観光名所の案内をしよう
外国の先生に「また行きたい」と思ってもらえるように日本の文化のよさを説明する。
ALT(外国語指導助手)のデイナ・ウィリアムズ先生と山口市を探訪しました。
デイナ先生に紹介することで、子どもたち自身も日本文化にふれる機会となりました。
■第6回11/9防災の工夫と体験
災害時に対応できる知識をつける。
なぜ錦帯橋は崩れないのかを調べる。
岩国市の防災学習館を訪れ、様々な災害の恐ろしさや身を守るための方法について学びました。
また、午後からは、ガイドボランティアさんにアーチ構造や橋台によって錦帯橋が災害に強い造りになっていることを学びました。
今回の活動は「こどもミライプロジェクト」の初回から参加している里川玄馬(さとかわはるま)君が企画し、行程もすべて一人で計画しました。当日は、大人の代わりに引率役も務め、これまでの活動の集大成となりました。
■第7回11/23プロジェクトの振り返り
最終回では「学んだこと」や「身に付いた力」、「自分自身の今後の課題」について意見を出し合い、これまでの活動を振り返りました。
また、今回の活動の最後には、「これからめざす自分の姿」を一言で画用紙に書き、一人ひとりが発表しました。
■子どもたちの振り返り(抜粋)
・責任をもつことはリーダーシップを発揮することと同じです。みんなを引っ張っていける人になりたいです。
・人をまとめるには、ちゃんと人の話を聞く空気を作ることが大切だと学びました。
・身に付いた力は、周りのことを見られるようになったことです。さらに周りのことを見て、「行動できる人」になりたいです。
今年度の活動の様子をYouTubeで紹介しています!
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