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市長のやまがた自慢

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山形県 山形市

「六椹八幡宮」

山形市旧市街地の南部、鉄砲町に高い樹木に囲まれた鎮守の森があります。これが六椹八幡宮で、「むつくぬぎはちまんぐう」と読みます。
社伝によると、前九年の役の際、当地を訪れた源頼義(みなもとのよりよし)が土地の人間に地名を聞いたところ、「くぬぎの大木が6本あるので「むつくぬぎ」という」と答えたそうです。頼義は「陸奥の苦を抜く」に通ずるとして、社殿に戦勝祈願をし、実際に戦に勝利した後は絹黒地金泥日章旗一旒(いちりゅう)を奉納したと伝えられています。
以後、歴代山形城主にあつく尊崇されるとともに、山形市旧市街地南部の人々に親しまれ、大切にされてきました。現在の社殿は寛永7年、鳥居忠恒(とりいただつね)が修復したものです。
「椹」という字は、通常「さわら」と読みますが、なぜ「くぬぎ」と読むのか、これは謎です。しかも、境内に林立する大木はケヤキの木がほとんどです。山形市内に「椹沢」(くぬぎざわ)があり、朝日町に「椹平」(くぬぎだいら)がありますが、それ以外にこの用法は聞いたことがありません。謎解きをしてみるのもよいでしょう。
年間通して行事は多く、9月15日には盛大な例祭が執り行われ、神輿(みこし)渡御もあって大変なにぎわいとなります。また、行事がない日頃の静謐(せいひつ)な時も心地よい神社です。ぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。

山形市長 佐藤孝弘

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